トイプードルがイボだらけになる原因は?飼い主が知っておきたいケアや対処法を専門家が解説していきます。
トイプードルがイボだらけになるという事実を聞いたことがありますか。
我が家では、トイプードルを飼い始めて約15年、亡くなった子を含め、これまで29頭飼ってきました。
その中で、2頭だけ体全体に数か所イボができた子がいました。
イボができて悩んでいる飼い主さんのために、その時の経験を含めて、トイプードル専門ブリーダーの私が解説していきます。
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トイプードルがイボだらけになる原因とは?
トイプードルがイボだらけになる原因を説明します。
まず、当時、我が家でイボができた子の原因を説明します。
我が家で「イボ」ができた子の原因は、動物病院での診察結果から、皮膚を清潔な状態を保てなかったこと、高齢になったことによる免疫低下と新陳代謝の低下によるものでした。
その時の状況を簡単に説明します。
最初に「イボ」ができた子の年齢は、8歳を過ぎたころで、見つけた場所は、背中の尻尾の近くで小さな「おでき」のようだと思い、「あれ?これ何かな?」という感じでした。
その子の、「イボ」は、乳首を少し小さくしたような大きさで、皮膚と同じような色の「おでき」のようでした。
最初は、「おでき」だろうと思い、大きくなることもなかったので、そのまま放置しました。
その約1年後、腹部にもう一つできたので、動物病院へ行き、診察してもらった結果、これは人間でいう「おでき」のようなもので、悪性ではないので経過観察するようにと言われました。
さらに「イボ」ができた原因は、皮膚を清潔な状態を保てなかったこと、高齢になったことによる免疫低下と新陳代謝の低下によるものが考えられると説明を受けました。
このまま大きくならなかったり、増えなければ問題ないので経過観察で良いという診断結果でした。
ただし「イボ」にも種類があり、注意が必要な「イボ」もあることから、放置すると危険であるという説明も聞きました。
そこで次の記事では、動物病院で説明のあった、イボの種類と対処法を解説していきます。
トイプードルのイボの種類と対処法を専門家が解説
ここでは、トイプードルのイボの種類と対処法を専門家が解説していきます。
イボは見た目で大きくわけて2つ、「皮膚の内部にできたイボ」と「皮膚の外側にできたイボ」があります。
1つ目は「皮膚の内部にできたイボ」で、この「イボ」はよく観察しないと発見できないかもしれませんので、よく体を触って観察してあげましょう。
このイボを発見した場合は、なるべく早く動物病院を受診することをおすすめします。
なぜなら、内部がどうなっているか分からなく、見た目で判断できないため、発見したら早めに動物病院を受診するようにしましょう。
2つ目は「皮膚の外側にできたイボ」で、「皮膚の内部にできたイボ」に比べて、発見しやすいと思います。
見た目で発見できる「イボ」は、「皮膚の内部にできたイボ」と「皮膚の外側にできたイボ」があることを説明しました。
さらに「イボ」には良性と悪性があること、放置しておくと危険な場合があるということなどを、次のように個別で詳しく説明します。
- イボには良性と悪性がある?
- イボは放置すると危険?
- 飼い主が知っておきたいケアや対処法を解説
- 専門家が教えるイボの発生を予防する方法を解説
ある程度は見た目で判断することができますが、あくまでも個人的な見解ですので、最終的には動物病院を受診してください。
では、それぞれ個別で説明していきます。
イボには良性と悪性がある?
ここでは、イボに良性と悪性があることについて説明します。
イボは、数ミリの小さなものから、数センチの大きなものまで種類はいくつもあり、さらには、良性や悪性、原因のわからないものまであります。
ここでは、
- 良性のイボ
- 悪性のイボ
この2つについて説明します。
良性のイボ
良性のイボは、その名の通り、良性ですから、悪性ではないということです。
見た目は、白かピンク色で柔らかく、触っても痛がりません。
一般的には転移は無いと言われていますが、我が家の子は複数できましたね。
その時の動物病院の見解では、薄いピンク色の柔らかいイボは、体に複数できても転移ではなく問題がないとの診断でした。
この良性のイボのほとんどは、経過観察で自然に治っていきます。
我が家も、複数できましたが大きくなることもなく、数も増えなく、自然に治り、イボだらけになってしまうことはありませんでした。
ただし、良性のイボでも、イボに関する病気が発症する場合や、悪性化する場合もありますので、動物病院で受診されることをおすすめします。
悪性のイボ
悪性のイボは、その名の通り悪性で、最悪命を落とすことも考えられます。
見た目は、黒もしくは紫色で、硬く、大きくなるスピードが速いこと。
さらに、出血している、痛みを感じるなどの症状もあります。
このようなイボを見つけた場合は、早急に動物病院を受診し獣医師の指示に従うようにしましょう。
イボは放置すると危険?
基本的に「イボ」は放置すると危険です。
我が家で最初に「イボ」を発見した時の状況は、トイプードルがイボだらけになる原因とは?、ここでも説明しましたが、我が家では、最初は「あれ?これ何かな?」という感じでした。
そのまま放置したところ、2つ目ができたため、その時点でやっと動物病院を受診しました。
結果は良性で、それ以上増えることもなく何ともありませんでした。
しかし、トイプードルのイボの種類と対処法を専門家が解説、ここでも説明した通り、獣医師からは、放置すると危険であるということも聞きました。
ここで、放置すると危険であることについて、もう一度詳しく、獣医師から聞いた診断結果を含めて説明します。
イボは、できる場所や形、色、大きさなど、様々な種類のイボがあり、イボができる原因も様々で、皮膚への刺激、細菌やウイルス、腫瘍なども考えられるということ。
そして皮膚には体の害となるものを守る役割がありますが、高齢になれば免疫力が低下したりすることで細菌やウイルスに感染しやすくなり、イボができる確率も高くなるということ。
そして、そのまま放置してしまった結果、皮膚に関する病気になってしまう可能性もあることです。
皮膚の病気は、悪性ならともかく、良性であっても皮膚に関する病気もあるので注意が必要だということを聞きました。
なので、イボを発見したら放置することなく、早めに動物病院を受診することをおすすめします。
飼い主が知っておきたいケアや対処法を解説
結論はとにかく、皮膚に風通しをよくし、清潔に保つことです。
ではなぜ、皮膚に風通しをよくし、清潔に保つことが必要なのかを説明します。
皮膚は常に新陳代謝を繰り返します。
皮膚の新陳代謝は、皮膚の表面が古い細胞から新しい細胞に入れ替わることを繰り返します。
この皮膚の切り替わりを「ターンオーバー」と呼ばれていることを知っていますか。
この「ターンオーバー」は、我々人だけではなく、トイプードルを含め犬も同じです。
「ターンオーバー」の周期は個体差がありますが、3週間程度といわれているため、皮膚のケアが必要になります。
しかし、年を重ねて新陳代謝が低下すると「ターンオーバー」が遅くなり、古い細胞が皮膚の表面にたまることでイボができやすくなるのです。
古い細胞が皮膚の表面にたまらないようにするためには、我々は洗顔をしたり、お風呂に入ったりして「ケア」をし、清潔を保ちますよね。
では、トイプードルのように被毛が生え変わらない犬種に対して、皮膚を清潔な状態を保つためには、我々飼い主が「ケア」や対処をしてあげなければいけません。
「ケア」や対処の方法は、トイプードルがイボだらけになる前の対策の基本と2つのケア、ここで細かく説明しますが、常に皮膚に風通しをよくし、清潔に保つことです。
これが飼い主が知っておきたいケアや対処法となります。
専門家が教えるイボの発生を予防する方法を解説
我が家で、イボを発見した時の状況や対処方法から学んだ、イボの発生を予防する方法を解説していきます。
前の記事、飼い主が知っておきたいケアや対処法、ここで、皮膚に風通しをよくし、清潔に保つことと説明しました。
最初の子にイボを発見したのは、我が家でトリミングをしていたときでした。
その時の状況を思い返してみると、トリミングのタイミングが遅れ、少し毛玉ができていた状況で、皮膚への風通しが悪くなり清潔な状態を保てていなかったことが考えられます。
これは、2つ目のイボを発見した後に、動物病院を受診したときに獣医師から説明を受けた内容の中、「皮膚を清潔に保つこと」に関連します。
獣医師からの説明を受けた後、定期的にトリミングをして、皮膚に風通しをよくし、清潔に保つことを実行するようにしました。
特にトイプードルは、被毛がカールして伸びることが原因で、皮膚への風通しが悪くなることから、イボ発生のリスクが増えます。
なので、常に皮膚に風通しを良くし、清潔な状態を保ち、皮膚の状態をよく観察するようにして、イボの発生を予防しましょう。
トイプードルがイボだらけにならないための注意事項
トイプードルがイボだらけにならないための注意事項について説明します。
「イボ」を発見したとき、飼い主さんが対処方法を間違えると、イボだらけになってしまう可能性が出てきますので注意が必要です。
まずは、「イボ」を発見したときは、むやみにイボは触らないようにしましょう。
「イボ」をむやみに触ると大きくなったり増えてしまう可能性があります。
飼い主さんが、「イボ」を触ったりしたことがきっかけで、愛犬がイボをきにするようになるかもしれません。
愛犬が「イボ」を気にするようになると、「イボ」をなめたり後ろ足でひっかいたりして傷となり、「イボ」から液体が出たり、出血したりすることで「イボ」が増えてしまう可能性も出てきます。
そして、「イボ」を発見したら、発見したときの状況を把握しておきましょう
たとえば、我が家での状況ではないですが、毛玉ができてしまい、皮膚が健康な状態を保てていなかったりしたことなどを詳細に把握しておくことです。
そして、「イボ」の状態を記録しておくことも大切です。
記録しておく内容は、色や形、大きさなどで、写真をとっておくことをおすすめします。
さらに、数やかゆみなどの有無も把握しておいてください。
これは、動物病院を受診する際に重要な情報となります。
万が一、「イボ」を発見した場合は、慌てることなく、むやみに「イボ」は触らないようにし、「イボ」の状態などを細かく記録しておき、早めに動物病院を受診するようにしてください。
トイプードルがイボだらけになる前の対策の基本と2つのケア
トイプードルがイボだらけになる前の対策の基本と2つのケアについて説明します。
1つ目は、皮膚を清潔に保つことです。
トイプードルの皮膚を清潔に保つためには、シャンプーをすることや、トリミングについても関連してきます。
シャンプーについては、別の記事、トイプードルのシャンプーの頻度はどれくらい?おすすめの洗い方や攻略法も解説!、この記事内で解説しています。
この記事で、「トイプードルのシャンプーの頻度はどれくらい?」のタイトル内で、ブラッシングが必要なこと、さらにブラッシングをした後の汚れを取り除くためにシャンプーが必要なことも説明しています。
さらに、トリミングについては、別の記事、トイプードルのトリミングの頻度はどれくらい?費用や自宅でできる方法を専門家が解説!、この記事内で解説しています。
特に、「トイプードルのトリミングの必要性を解説」のタイトル内、「皮膚病発症リスクの防止」のところなどで、皮膚への風通しが悪くなるとも説明しています。
2つ目は、常に皮膚の状態を観察することです。
清潔に保つことにも関連はありますが、皮膚の色に変化がないか、かゆがっていないかなどを常に観察するようにしましょう。
常に、皮膚の状態を観察するようになることで、我が家のように突然「あれ?これ何かな?」と慌てることもなくなります。
トイプードルがイボだらけになる前の対策の基本と2つのケア、皮膚を清潔に保つこと、常に皮膚の状態を観察することについて説明しました。
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まとめ
トイプードルがイボだらけになる原因は?飼い主が知っておきたいケアや対処法を専門家が解説!
要点をまとめると次の通りです。
「イボ」ができた原因は、皮膚を清潔な状態を保てなかったこと、高齢になったことによる免疫低下と新陳代謝の低下によるものが考えられること。
さらに飼い主が知っておきたいケアや対処法は次の通りです。
- イボには良性と悪性がある?
- イボは放置すると危険?
- 飼い主が知っておきたいケアや対処法
- 専門家が教えるイボの発生を予防する方法を解説
そして、トイプードルがイボだらけにならないための注意事項やトイプードルがイボだらけになる前の対策の基本と2つのケアについて説明しました。
飼い主さんが、トイプードルがイボだらけにならないための原因や、知っておきたいケアや対処法などを理解して、イボだらけにならないようにしましょう。
我が家では、冒頭文のところで2頭だけ体全体に数か所イボができた子がいましたと説明しましたが、ほかの子たちにはいぼができていませんので、よければ、我が家のサイト プードルズハウス も一度見てみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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