子犬のしつけはいつから?「教え込む」のではなく「育てる」時期と順番を現役ブリーダーが解説

寄り添って過ごすトイプードルの子犬たち。しつけは教え込むのではなく育てることが大切 しつけ・行動の悩み

子犬を迎えることが決まると、多くのご家族からこんな質問をいただきます。

「子犬のしつけは、いつから始めればいいですか?」

私はこれまで約200頭のトイプードルを新しいご家族のもとへ送り出してきましたが、この質問は見学の際にもよくいただくご相談の一つです。

しつけというと、「おすわり」や「まて」を教えることを思い浮かべる方も多いかもしれません。

しかし、私たちプードルズハウスでは、「教え込むこと」よりも、子犬が安心して暮らせる環境の中で自然に成長していくことを何より大切にしています。

この記事では、子犬のしつけを始める時期だけでなく、私たちが大切にしている育て方や、子犬の成長に合わせた関わり方について、実際の経験を交えながらお伝えします。

子犬のしつけは「教え込む」のではなく「育てる」ことから始まります

レッドとブラックのトイプードルの子犬。一頭一頭の個性を大切に育てています

「しつけ」という言葉を聞くと、「できるだけ早く覚えさせなければ」と考えてしまう方も少なくありません。

しかし、私たちは少し違う考え方をしています。

子犬のしつけは、「教え込む」のではなく、「育てる」ことから始まると考えています。

例えば、人の赤ちゃんも、生まれてすぐに何かを教え込むのではなく、安心できる環境の中で少しずつ成長していきます。

子犬も、それとよく似ています。

私たちは毎日子犬たちと接していますが、同じ兄弟でも性格は本当にさまざまです。

甘えん坊な子もいれば、慎重な子もいます。

兄弟の先頭に立って元気いっぱい遊ぶ子もいれば、少し離れた場所から様子を見ている子もいます。

ごはんの食べ方や遊び方、眠る場所まで、一頭一頭に個性があります。

だからこそ、みんなに同じ方法を当てはめるのではなく、その子の性格や成長に合わせて育てていくことが大切だと考えています。

プードルズハウスでは、子犬が母犬や兄弟犬と過ごす時間を大切にしながら、人との暮らしにも自然に慣れていけるよう見守っています。

子犬をお迎えいただく生後2か月頃は、人でいえばまだ幼い子どもの時期です。

だからこそ、何かを急いで教え込むのではなく、その子の成長に合わせて一つひとつ経験を積み重ねていくことが大切です。

私たちは、子犬たちが安心して過ごせる環境を整え、「育てる」ことを何より大切にしています。

こうした毎日の積み重ねが、お迎え後の暮らしや、その後のしつけにも自然につながっていくと感じています。

子犬のしつけはいつから始めればいい?

安心して眠るトイプードルの子犬。新しい環境では安心して休める場所を作ることが大切です

結論からお伝えすると、子犬のしつけはご自宅へ迎えたその日から始まります。

ただし、それは「おすわり」や「まて」を教えるという意味ではありません。

私たちが最初に大切にしていただきたいのは、子犬が新しい家と家族を「安心できる場所」だと感じることです。

お迎えの日は、子犬にとって母犬や兄弟犬と離れ、新しい環境での生活が始まる特別な一日です。

見た目は元気そうに見えても、慣れない場所や初めて会う家族に囲まれ、想像以上に緊張しています。

だからこそ、焦って何かを教えようとするのではなく、「ここなら安心して過ごせる」と感じてもらうことが、すべての育て方のスタートになります。

私たちプードルズハウスでも、お迎え後はまずケージやサークルの中でゆっくり休ませてあげることをおすすめしています。

すぐに家の中を自由に歩かせたり、家族みんなで代わる代わる抱っこしたりするよりも、安心して眠れる場所を用意してあげることを優先していただきたいと思います。

子犬は安心できるようになると、自分から周りを見渡したり、ご家族の様子を見たり、少しずつ近づいてきたりするようになります。

私たちは、その小さな変化こそが「育てること」の第一歩だと考えています。

また、子犬は一般的に、生後2〜4か月頃が「社会化期」と呼ばれ、人や音、さまざまな環境を受け入れやすい大切な時期だといわれています。

プードルズハウスでも、この時期をとても大切にしています。

子犬たちは母犬や兄弟犬と過ごす中で、遊び方や犬同士のコミュニケーションを自然に学んでいきます。

さらに、一般家庭で育つため、家族の話し声やテレビの音、掃除機、インターホンなど、毎日の生活音にも少しずつ慣れていきます。

こうした経験は、「しつけ」を教える前の大切な土台になると私たちは考えています。

そして、お迎え後は、その大切な時間をご家族へ引き継いでいただくことになります。

「早く覚えさせなければ」と焦る必要はありません。

まずは子犬が安心して暮らせる環境を整え、ご家族との信頼関係を育むこと。

その積み重ねが、これから始まるトイレトレーニングや甘噛み対策、お散歩など、すべてのしつけにつながっていきます。

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子犬が自然に覚えていく「育てる順番」を大切にしています

飼い主を見つめるホワイトとブラックのトイプードル。名前を呼んだら見てくれる信頼関係を大切に育てています

子犬を迎えると、「おすわり」や「まて」を早く教えたほうがいいと思われる方も少なくありません。

しかし、私たちはそれよりも先に大切にしていただきたいことがあります。

それは、ご家族を信頼し、「この人と一緒にいると安心できる」と感じてもらうことです。

どんなに「おすわり」が上手にできても、ご家族との信頼関係が築けていなければ、子犬は安心して暮らすことができません。

だから私たちは、まず子犬がご家族の声や表情に安心し、「この人と一緒にいると楽しい」と感じられる時間を大切にしてほしいと考えています。

私たちがおすすめしているのは、次のような順番です。

  • 新しい環境に慣れる
  • 名前を覚える
  • 名前を呼ぶと顔を見てくれるようになる
  • 優しく体に触れられることに慣れる
  • 家庭の生活音やさまざまな環境に慣れる
  • その後に「おすわり」や「まて」を少しずつ始める

この中でも、特に大切なのが「名前を呼んだら見てくれること」です。

名前を呼ぶたびに優しく声を掛け、目が合ったら笑顔で褒めてあげる。

そんな小さな積み重ねが、ご家族とのコミュニケーションの土台になっていきます。

また、抱っこをしながら体のいろいろな場所に優しく触れてあげることも大切です。

足先や耳、口元などを無理のない範囲で触られることに慣れておくと、将来のトリミングや動物病院での診察も受け入れやすくなります。

さらに、掃除機やインターホン、テレビなど、毎日の生活の中で聞こえてくる音にも少しずつ慣らしていくことで、怖がりや無駄吠えの予防につながることもあります。

こうした経験を一つずつ積み重ねた先に、「おすわり」や「まて」があります。

私たちは、「何を早く覚えるか」よりも、「どんな順番で経験を重ねていくか」を大切にしています。

子犬にはそれぞれ性格があり、成長するスピードも違います。

だからこそ、その子のペースに合わせながら、一歩ずつ育てていくことが、結果として無理のないしつけにつながると考えています。

母犬や兄弟犬と過ごす時間が、子犬の育て方の土台になります

母犬と兄弟犬に囲まれて過ごすトイプードルの子犬。自然なコミュニケーションの中で社会性を育んでいます

私たちプードルズハウスでは、子犬が生後2か月頃まで母犬や兄弟犬と一緒に過ごす時間を、とても大切にしています。

それは、「しつけ」を教えるためではありません。

子犬が犬として自然に成長し、これから人と暮らしていくための土台を育てる大切な時間だからです。

兄弟犬と遊ぶ中では、「強く噛みすぎると相手が嫌がること」や、「遊びに誘うこと」「譲り合うこと」などを、毎日の生活の中で自然に覚えていきます。

時には兄弟同士で小さなけんかをすることもあります。

でも、それも子犬にとっては大切な経験の一つです。

また、母犬と過ごす時間の中では、安心感だけでなく、犬同士の接し方や落ち着きも少しずつ身につけていきます。

こうしたことは、人が短時間で教えられるものではありません。

毎日の暮らしの中で、少しずつ経験を積み重ねることで育っていくものだと感じています。

私たちは毎日子犬たちを見ていますが、本当に一頭一頭個性が違います。

ごはんを真っ先に食べに行く子もいれば、兄弟に譲る子もいます。

兄弟の先頭になって元気いっぱい遊ぶ子もいれば、少し離れたところから様子を見ている子もいます。

重なり合って眠るのが好きな子もいれば、少し離れた場所でのんびり眠る子もいます。

そんな姿を毎日見ていると、「この子はこんな性格なんだな」と自然に分かってきます。

だから私たちは、すべての子犬を同じように育てるのではなく、その子の個性や成長に合わせて見守ることを大切にしています。

そして、お迎えの日は、その大切に育ててきた時間をご家族へ引き継ぐ日でもあります。

新しい環境でも焦らず、その子のペースに合わせて成長を見守っていただくことが、安心して暮らせる毎日につながっていくと私たちは考えています。

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私たちが一番大切にしているのは「子犬の成長を一緒に見守ること」です

家族のそばで安心してくつろぐブラックのトイプードルの子犬。お迎え後も成長を一緒に見守っています

子犬は、自分で家族を選ぶことはできません。

だからこそ私たちは、「早くしつけをしなければ」と焦るよりも、まずは安心して暮らせる環境の中で、ご家族との信頼関係を育んでいただきたいと考えています。

子犬には、それぞれの性格があります。

すぐに新しい環境に慣れる子もいれば、少し時間をかけながら少しずつ慣れていく子もいます。

できるようになることも、そのスピードも一頭一頭違います。

だからこそ、ほかの子と比べる必要はありません。

その子のペースを大切にしながら、一歩ずつ成長を見守ってあげることが、子犬にとってもご家族にとっても、無理のない暮らしにつながっていきます。

私たちプードルズハウスでは、お迎えの日がゴールではなく、新しいご家族との暮らしの始まりだと考えています。

これまで約200頭の子犬たちを送り出してきましたが、お迎え後もLINEやお電話でご相談をいただくことは少なくありません。

「ごはんを食べなくなったけれど大丈夫ですか?」

「トイレがうまくできません。」

「甘噛みが増えてきました。」

そんなご相談をいただきながら、ご家族と一緒に子犬の成長を見守ってきました。

子犬との暮らしは、毎日が思い通りにいくことばかりではありません。

だからこそ、一つひとつの悩みや喜びを、ご家族と一緒に積み重ねていきたいと思っています。

困ったことや不安なことがあれば、一人で抱え込まず、いつでもお気軽にご相談ください。

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そして、子犬とご家族が笑顔で暮らせる毎日が、これからも続いていくことを心から願っています。

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