犬の散歩のしつけを始めるには、いつ頃から始めれば良いのかお悩みの飼い主さんがいらっしゃると思います。
ペットショップなどの説明では、犬の散歩はワクチン接種を終わらせてからにしてください。
このように説明を受けても、散歩のしつけをいつから始めようか悩んでいませんか。
いざ散歩を始めてもなかなか歩かない、むやみに引っ張るなどお困りではありませんか。
そこで今回は、犬の散歩のしつけはいつから始める?始める前に自宅でできるトレーニング方法を、現役ブリーダーの私が、今までの経験をもとに解説していきます。
犬の散歩のしつけはいつから始める
犬の散歩のしつけは、ワクチン接種終了後から始めるのが良いでしょう。
ワクチン接種終了後でないといけない理由としては、子犬には免疫力ないからです。
いろいろな犬の病気にかからないように、ワクチンを接種し免疫力をつけておかなければなりません。
では、子犬の時期に接種するワクチン接種は、いつ頃終了するのでしょうか。
まず、8週前後で1回目の混合ワクチンを接種し、その後3〜4週間後に2回目、さらに3〜4週間後に3回目を接種して終了となります。
結果、3回目の最終接種までは、約16週となり月で換算すると、約生後4カ月前後にようやくお散歩ができるようになります。
このことから、散歩のしつけを始める時期は、お散歩できるようになる、生後4か月目くらいから始めるのが良いでしょう。
犬の散歩を始める前の自宅でできるトレーニング方法
ワクチン接種が終わり、生後4か月目くらいで、散歩ができるようになります。
でも、いきなり散歩へ出かけるのではなく、自宅でできるトレーニング方法を始めましょう。
いざ散歩へ出かけてみようとすると、外へ出るのをためらったり、散歩を始めても歩かなかったり、簡単ではないこともあります。
散歩へ出かけて失敗してしまうと、最初からしつけをやり直すのが大変です。
なので、いきなり外へ出かけるのではなく、自宅でトレーニングをして散歩の要領を覚えさせれば、うまく散歩ができるようになります。
今回は、犬の散歩を始める前の自宅でできるトレーニング方法を次のように別々に解説します。
- 犬の散歩を始める前に準備するもの
- 室内でできるしつけトレーニング
- 外の散歩へ出る前のしつけトレーニング
では、それそれに細かく解説していきましょう。
犬の散歩を始める前に準備するもの
犬の散歩を始める前に準備するものは、以下の通りです。
- 首輪・ハーネス
- リード
- お散歩グッズ(エチケット袋・携帯給水器)
それぞれの選び方などを細かく解説していきましょう。
首輪・ハーネス
まず、首輪かハーネスになります。
最初に散歩を始める場合には首輪をお勧めします。
首輪を勧める理由ですが、ハーネスでは犬が引っ張ってもリードから力が分散されてしまい、首に負担がかからなく苦しくないからです。
首に負担がかからないので、自分の行きたいところへどんどん引っ張って行くようになってしまうからです。
我が家でも、最初の子の時にはハーネスを使って散歩をしていましたので、しつけがうまくできませんでした。
そこで、首輪に変えたところ、少しづつしつけができるようになりました。
このことからハーネスでは、首に負担がかからなくしつけなどには不向きですね。
なので、犬の散歩のしつけには、リードからの合図を的確に伝える必要があることから、首輪が適しています。
リード
リードにはいろいろな種類あり、何を基準にして選んで良いのか悩みませんか。
ここでは、それぞれの種類について説明します。
まずは、伸縮可能なものと伸縮しない長さの決まったものがあります。
伸縮可能なものは、中型犬や大型犬には不向きだと思います。
なぜなら、万が一、伸縮するストッパーが壊れてまったときに、引き戻すことが容易ではないからです。
次に、長さの決まったものですが大きく分けて4種類ほどあります。
1m未満のショートタイプは、引っ張り癖や無駄な動きの多い犬に使用し、飼い主がコントロールしやすいことから、しつけをする場合にはおすすめです。
1m台の標準的なスタンダードタイプは、犬種を選ばずに使用できることから、普段の散歩用に適しています。
もう少し長い2~3mのミドルタイプは、普段は短く持ち、思いきり遊ばせたいときに使用すると良いでしょう。
さらにもっと長い5m以上のロングタイプもあります。
2~3mのミドルタイプや、5m以上のロングタイプの長さを使用する場合は、飼い主がしっかりコントロールできることや、ほかの犬や人と直接接触しないような広い場所で使うようにしましょう。
リードは、犬種や大きさなどそれぞれタイプに合わせて準備してください。
お散歩グッズ(エチケット袋・携帯給水器)
エチケット袋や携帯給水器などのお散歩グッズも用意しましょう。
散歩の途中で出てしまう犬の排泄物は必ず持ち帰らなくてはいけません。
排泄物を持ち帰るために使用するエチケット袋は市販のものを用意し、必ず持ち歩きましょう。
市販のものは、自宅のトイレで流せるようになっているものを選ぶと便利です。
携帯給水器は、いろいろな種類のものがありますのでなるべく便利なものを選ぶと良いでしょう
室内でできるしつけトレーニング
生後4か月くらいが過ぎてから、散歩のしつけを始めましょう。
最初は、自宅の室内でできるしつけのトレーニングから始めましょう
まずは、首輪を嫌がる犬もいるために、首輪に慣れさせましょう。
首輪を嫌がらないようになったら次はリードに慣れさせます。
リードを短めに持ち室内で一緒に歩いてみましょう。
飼い主さんの指示通り歩くことができるようにしつけを始めましょう。
指示通り歩かせる方法は、まず3~5m位歩いたら名前を呼んでみてください。
愛犬が立ち止まり、愛犬が飼い主さんとアイコンタクトが取れるようになるまでしつけてください。
飼い主さんとアイコンタクトが取れたらご褒美を与えてあげるなどして、その都度褒めてあげてください。
呼ばれたときに、飼い主さんの横へ来て立ち止まり、アイコンタクトが取れれば、楽しいことがあることを覚えさせてください。
散歩をするときに、このような動作を身につけておけば、自分勝手に動き回ることがなくなるはずです。
犬を散歩のために外へ出かける前に、室内でできるしつけトレーニング方法ができるようになっておけば、飼い主さんの指示通り散歩ができるようになるはずです。
外の散歩へ出る前のしつけトレーニング
室内でできるしつけトレーニングが終了したら、外の散歩へ出る前のしつけトレーニングを始めましょう。
まず最初は外へ出て自分で歩かせるのではなく、抱いた状態で外に出てみましょう。
抱いた状態で外へ出る理由は、外の雰囲気や動くものなど、嗅覚・聴覚・視覚に慣れさせることが目的です。
外の雰囲気や動くものに慣れてきたら、少しづつに人遊ぶ公園や学校周り、次に人や車が行き交う通りや場所へ連れて行き、人や物など色々な状況に慣れさせましょう。
ここまでのトレーニングができるようになったら、首輪をしリードを持ち玄関先から犬自身で外へ出られるか試しましょう。
ここで犬自身から外へ出られたら、外へ出る前のしつけトレーニングはOK!ですね。
もし万が一、犬自身から外へ出ることができなかった場合は、慌てることなくもう一度、最初から抱いた状態で外に出てみるところから繰り返してみてください。
他の犬に対して吠えてしまう場合の対処方法
外の散歩へ出て色々なところへ行くようになると、他の犬と出くわすことがあると思います。
そして、その犬に対して吠えてしまう場合があると思います。
ここでは、他の犬にたいして吠えてしまう場合の対処方法を解説します。
他の犬に対して吠えるのは、その犬に対する恐怖心であったり、コミュニケーションを取ることが苦手な場合がほとんどです。
ここで、室内でできるしつけトレーニングを思い出してください。
首輪やリードに慣れた後、アイコンタクトが取れるようにしつけをしましたよね。
まず、アイコンタクトを取りましょう。
恐怖心で吠えている愛犬に対して、吠えちゃダメ、と大きな声をかけたり叱るのではなく、愛犬を呼んでアイコンタクト取り、その犬はなにもしないよ、という感じで優しく声をかけてください。
そして、他の犬に注目するのではなく私を見て、怖くないからねということを覚えさせていくことが大切です。
叱って教えると、犬はおびえて萎縮してしまいます。
叱るのではなく、優しく教えて覚えさせてうまくできたらときには褒めてもらえる。
このことに意識をもって接してください。
今回のまとめ
さて今回の、犬の散歩のしつけはいつから始める?始める前に自宅でできるトレーニング方法も解説はいかがでしたでしょうか?
犬の散歩は、ストレス解消や運動不足解消にとても重要な役割を持ちます。
散歩を上手にさせようとこだわり過ぎないで、できることから始めて、犬も飼い主さんも楽しんで取り組むことが大切です。
少しづつ行動範囲を広げ、愛犬との散歩の時間を楽しんで、少しづつ行動範囲を広げていくと良いでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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