「トイレは覚えたはずなのに、家具や壁に足を上げておしっこを…」トイプードルのオスでよくある悩み、それがマーキング行動です。
怒っても逆効果になることが多く、「どう対応すればいいの?」と困る飼い主さんも少なくありません。
この記事では、岐阜のトイプードル専門ブリーダープードルズハウスが、マーキングの原因と、やさしくやめさせるためのコツを詳しくお伝えします。
トイプードルのオスがマーキングする理由とは

トイプードルがマーキングするのはトイレの失敗ではありません。
トイレは「排泄のため」、マーキングは「においで存在を伝えるため」。
つまり、マーキングは本能的なコミュニケーションなのです。
室内でも自分のにおいを残すことで安心したり、縄張りを示したりする行動が、オスには特に多く見られます。
オスのトイプードルがマーキングをする5つの主な原因
オスのマーキングはトイレの失敗ではないということは、別に原因があるということにもなります。
その①:成長期に入ったことでホルモンが活発になること。
- 生後6か月前後から性ホルモンの影響でマーキングが始まることがあります。
- 特に他の犬のにおい、外の刺激、家族以外の来客などで発動しやすくなります。
その②:新しい環境や匂いへの不安になること。
- 引っ越し・模様替え・新しい家具など、においが変わると「自分の匂いで安心したい」という心理が働きます。
その③:飼い主への甘えや注目を引きたいということ。
- 飼い主が他の犬や家族にかまっているときにマーキングをするのは、「ぼくも見て!」というサインのこともあります。
- 怒るより、構ってほしい気持ちを満たしてあげるほうが早く落ち着くケースが多いです。
その④:去勢していない、または時期が遅れたということ。
- 去勢をしていないオスでは性ホルモン由来のマーキングが強く出ることがあります。
- すでに癖になっている場合は、手術後も習慣として残るため、環境整備+再学習が必要です。
その⑤:他の犬の匂い・来客・外からの刺激によること。
- 散歩帰りや他の犬の匂いを感じた後、または来客があったあとに急にマーキングを始めるケースも。
- 外から刺激が増えると、トイレトレーニングより本能が勝つことがあります。
マーキングをやめさせるための5つの実践ステップ
マーキングする5つの主な原因のところで、主な原因を説明しました。
ここでは、マーキングをやめさせるための5つの実践ステップを解説します。
- 匂いを完全に消す(再発防止の第一歩)
- トイレ成功時をしっかり褒める
- 行動範囲を一時的に制限する
- 落ち着ける空間をつくる
- 去勢手術のタイミングを相談する
では、順を追って説明していきます。
匂いを完全に消す(再発防止の第一歩)
残り香があると、犬は「ここは自分の場所」と認識します。
専用の消臭スプレー(酵素系)などを使って、床・壁・家具を丁寧に拭き取りましょう。
トイレ成功時をしっかり褒める
マーキングを叱るより、正しい場所でできたときに大げさに褒める方が効果的。
タイミングよく褒めることで、犬は「ここが気持ちいい場所」と学びます。
行動範囲を一時的に制限する
自由に歩ける範囲が広いと、マーキング場所が増えます。
最初はリビングなど生活中心エリアだけに限定し、成功体験を積みながら範囲を広げましょう。
落ち着ける空間をつくる
マーキングが減らないときは、安心できる居場所を見直しましょう。
寝床を静かな場所に移す、来客時にクレートで休ませるなど、不安刺激を減らす環境作りが有効です。
去勢手術のタイミングを相談する
ホルモン由来のマーキングは、早期去勢で抑えられることが多いです。
ただし手術の判断は犬の年齢・性格・体調によるため、かかりつけ医と相談のうえで決めましょう。
やってはいけないNG対応
- おしっこをした現場で強く叱る(恐怖で隠れてするようになる)
- トイレを頻繁に移動する(混乱して覚え直しが必要になる)
- におい消しにアルコールや香水を使う(刺激で逆効果)
- 粗相を見逃して放置する(再マーキングの原因に)
📌 まとめポイント
マーキングは叱るより「安心と習慣の再構築」がカギ。
匂いを消す・褒める・安心させる。この3つで多くの子が改善します。
時間はかかっても、焦らず寄り添えば必ず落ち着いていきます。
まとめ

トイプードルのオスがマーキングをする理由は?原因とやめさせるコツを専門家が解説!はいかがでしたでしょうか。
マーキングはトイプードルのオスがもつ自然な習性。
怒るのではなく、なぜ今その行動をしたのかを見つめることが、信頼関係の第一歩です。
環境・ホルモン・気持ちの3つを整えていけば、マーキングは少しずつ減っていきます。
焦らず、優しく、今日からできることを始めてみましょう。
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