トイプードルが毛玉だらけでもトリミングできる?毛玉ができる理由や原因、さらには毛玉のほぐし方など、トイプードルのブリーダーを営んでいる専門家の私が徹底解説していきます。
トイプードルが毛玉だらけでもトリミングはできるかということについて言えば、できるということになります。
ただし、毛玉の程度によりトイプードル特有の可愛い状態にトリミングができるかは違ってきます。
そこで今回は、トイプードルが毛玉だらけでもトリミングできる?毛玉ができる理由や原因ほぐし方を解説!というタイトルで、詳しく説明していきます。
ぜひ最後までお付き合ください。
トイプードルが毛玉だらけでもトリミングできる?
トイプードルが毛玉だらけでもトリミングはできるかと言えば冒頭でもお伝えした通り、トリミングはできます。
上の写真は、3ヵ月ほどお手入れをいない状態で放置した写真になります。
まずは毛玉をほぐす必要がありますが、このような状態になってしまうと、毛玉をほぐすことは非常に困難です。
このため、ハサミで毛玉のない根元からカットするしかありません。
ハサミで毛玉の部分をカットして、そのあとシャンプーをして毛先を切りそろえトリミングすることになります。
結果、このような方法で、トイプードルが毛玉だらけでもトリミングはできるということになります。
トイプードルに毛玉ができる理由や原因
ここでは、トイプードルに毛玉ができる理由や原因について説明します。
トイプードルの被毛は、シングルコートといって生え変わる被毛ではなく、伸びる被毛です。
さらに、皆さんご存知のようにトイプードルの被毛は巻き毛になっていますよね。
その巻き毛は適度な硬さがあり、お手入れをしないと先端から絡まるようになり、結果、毛玉になってきます。
毛玉は日々のお手入れをしないと、「フケ」や汚れでどうしても絡まるようになりますので、スリッカーブラシなどで優しくお手入れしてあげましょう。
トイプードルを毛玉だらけで放置した場合のリスク
トイプードルを毛玉だらけで放置した場合のリスクについて説明します。
毛玉だらけになってしまうと、風通しが悪くなることから皮膚に悪影響を及ぼします。
その悪影響で考えられることは、毛だらけで固まってしまうことで、皮膚が引っ張られて痛みやかゆみを伴ってきます。
そのまま放置をすると皮膚炎の可能性が出てきますので、細かく説明します。
皮膚炎から皮膚病発症の可能性
皮膚炎発症の可能性について説明します。
まず、「ばう!わん」という、ペットサロンとペットホテルのサイト内「犬の知識 ☆実はコワイ!!犬の毛玉☆」という見出しがあり、次のように表示されています。
毛玉が出来ることによってワンちゃんにどんな悪影響があるか考えてみましょう。
★1.皮膚が引っ張られて痛みが発生する
毛同士が絡まり合って毛玉になると、毛の根っこ部分が引っ張られます。そうすると、皮膚も引っ張られることになり、痛みが発生します。更に毛が伸びていくと、毛に巻き込まれた皮膚が剥がれたり裂けることもあります。
傷口に細菌に感染すれば、犬の皮膚が炎症を起こし、ただれる可能性も考えられます。★2.汚れがたまる
皮脂は細菌の栄養分になります。
毛玉によって、皮膚上の汚れが隠されてしまい、取り除けなくなります。大変不衛生で、皮膚に悪い状態です。
毛玉が残った状態でシャンプーすると、皮膚と毛玉の間にすすぎ残しが発生し、炎症の原因になります。★3. 蒸れる
通気が悪くなり、皮膚が蒸れます。汚れが溜まった上に皮膚が蒸れることで細菌が発生し、皮膚病を引き起こす可能性があります。
このように、毛玉だらけで放置した場合には、皮膚炎をおこし、さらに皮膚病を発症する可能性があるため注意してください。
ブラッシングを嫌がる
毛玉だらけで放置をし、無理にブラッシングをするようになると、ブラッシングを嫌がるようになります。
毛玉を取ろうとして無理のブラッシングをすると、皮膚が引っ張られ痛みを感じ、そのまましつこくブラッシングをすると、痛みから嫌がって噛みつきに来ます。
このような状況を続けると、次第にブラッシングを嫌がるようになり、トリミング時に大変な思いをするようになります。
【専門家が解説】自宅でできるおすすめの毛玉のほぐし方
【専門家が解説】自宅でできるおすすめの毛玉のほぐし方を説明します。
毛玉ができてしまった場合は、無理やりほぐすのではなく、ゆっくりと根気よくほぐしてあげましょう。
では、順を追って説明していきます。
その①トリミング前に毛玉をとる
トリミングをする場合毛玉を取る必要があります。
毛玉というのは言うまでもなく、毛が絡まった状態です。
少したとえが間違っているかもしませんが、三つ編みをした状態のままシャンプーやカットをするでしょうか。
必ずほどいてから、くしやブラシが通る状態になってから行いますよね。
これと同じです。
なので、トリミング前には毛玉を取る必要があります。
では、どのように毛玉を取るのか説明します。
その②指でゆっくりほぐす
まずできる限り指でゆっくりほぐします。
毛玉が毛先だけで絡まっている場合は指でほぐれる場合がありますので、無理をせずゆっくりほぐしてみてください。
その③スリッカーブラシで優しくほぐす
次に、指である程度ほぐれたら、スリッカーブラシで優しくほぐします。
毛玉で絡まっている部分にスリッカーブラシをあて、皮膚を引っ張らない程度にゆっくりほぐしましょう。
皮膚が引っ張られるくらいの毛玉の場合は、無理して引っ張らないことです。
生え際に毛玉がなくなる程度にほぐれたら「OK」です。
その④バリカンで生え際からカットする
スリッカーブラシである程度ほぐれ、生え際に毛玉がなくなれば、市販のバリカンで生え際からカットできると思いますので、優しく生え際にバリカンをあてカットしましょう。
バリカンでカットできない場合は、ペットショップへお願いした方が良いと思います。
その⑤ほぐした後お風呂でシャンプーする
毛玉をほぐし、バリカンでカットができたら必ずお風呂でシャンプーしましょう。
なぜなら、毛玉だらけになっていた皮膚は非常に汚れています。
カットしただけで終わると、皮膚に汚れや、人間でいう「フケ」のようなものが残っていますので、必ずシャンプーしてください。
そして、汚れている皮膚の皮脂は細菌の栄養分になっていることから、皮膚の皮脂汚れをシャンプーで洗い流さないと、皮膚に悪い状態のまま放置することとなります。
なので、ほぐした後はお風呂でシャンプーするようにしましょう。
シャンプーの方法は、「トイプードルのシャンプーの頻度はどれくらい?おすすめの洗い方や攻略法も解説!」の記事で詳しく説明していますので是非見てください。
毛玉が取れて、シャンプーのあとドライヤーで乾かせば、また可愛いトイプードルに戻りますよ。
毛玉ができないようにするためのお手入れ方法
毛玉ができないようにするためのお手入れ方法について説明します。
肝心なことは、できるだけ毎日少しずつで構わないので、スリッカーブラシでといてあげることです。
一度に体全体をとくのではなく、今日はお顔だけ、明日は体だけというように、長くても10分程度で部分的にするようにしてください。
あまり長い時間をかけると、犬が嫌がるようになり、お手入れができなくなり毛玉ができてしまう原因となってしまいます。
最初は、3分でも5分でも構いませんので少しずつ慣れさせるようにしながら、楽しくお手入れするようにすると良いです。
まとめ
トイプードルが毛玉だらけでもトリミングできる?毛玉ができる理由や原因ほぐし方を解説!
要点をまとめると次の通りです。
トイプードルが毛玉だらけでもトリミングできるのか、そして毛玉ができる理由や原因、さらに、トイプードルを毛玉だらけで放置した場合のリスクについても説明。
そして、【専門家が解説】自宅でできるおすすめの毛玉のほぐし方5つを説明。
- その①トリミング前に毛玉をとる
- その②指でゆっくりほぐす
- その③スリッカーブラシで優しくほぐす
- その④バリカンで生え際からカットする
- その⑤ほぐした後お風呂でシャンプーする
最後に、毛玉ができないようにするためのお手入れ方法についても解説しました。
トイプードルは被毛が伸びることにより、毛玉ができやすいため、トリミングをする前に毛玉を取る必要があることなどや、毛玉ができないようにするために日々のお手入れをするようにすると良いでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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