トイプードルが断尾してない長さはどれくらいなのかを、トイプードル専門ブリーダーとしての経験をもとに解説します。
その子の尻尾の長さはなんと、24cmありました。
普通に断尾している子であれば、10cm程度ですから、倍以上の長さがあるということになります。
最初に、そもそもトイプードルの断尾って何?と思われていませんか。
トイプードルの断尾、この「断尾」という言葉、「尾」を「断」する、つまりしっぽを切るということです。
このトイプードルの断尾は、歴史上の風習により始まったとされています。
しかし現在は、断尾が必要ないというブリーダーが一定数いるのをご存知ですか?
そこで今回は、トイプードルの断尾しないブリーダーなぜ?理由を専門家が徹底解説!というタイトルで、断尾に関して詳しく説明していますので、ぜひ最後までお付き合いください。
トイプードルが断尾してない長さはどれくらい?
トイプードルが断尾してない長さはどれくらいなのかを説明します。
冒頭文のところで、24cmありました、と説明しました。
上の画像と下の画像を見比べてください。
上の画像ををみて、しっぽが長いように見えませんか。
上の画像の子はは間違いなく断尾をしていませんが、下の画像の子は明らかに断尾しています。
我が家で断尾していない子の長さが、24cmと説明した通り、トイプードルが断尾してないしっぽの長さは、20cm以上あるということになります。
トイプードルの断尾をしない理由を専門家が徹底解説!
ここでは、トイプードルの断尾をしない理由をトイプードルのブリーダーを営んでいる専門家の私が徹底解説していきます。
トイプードルを一般家庭でペットとして飼う場合には、断尾をする必要がないと考えるブリーダー出てきていることから、少しづつではありますが、断尾をしていないトイプードルが増えてきています。
トイプードルの断尾をする理由については、トイプードルが断尾される理由で説明しますが、歴史的背景が色濃く残ったものと言われています。
動物愛護の観点から、断尾については様々な意見ができている問題でもあります。
特に、ブリーダーは繁殖から飼育を行うことに関して動物愛護はとても重要なことなのです。
最近は動物愛護法という法律が厳しくなり、この動物愛護法の内容から見ても、断尾は必要ないと考えるブリーダーが出てきているということです。
そして犬のしっぽは、その動きで喜びなどの感情表現をするのに必要不可欠であることからみても、断尾をする必要がないというブリーダーが増えているんです。
専門家の私としても、トイプードルの断尾は必要がないと考えます。
トイプードルが断尾される理由
ここでは、トイプードルの断尾をしない理由の記事とは逆の、トイプードルが断尾される理由を解説していきます。
日本では、トイプードルの犬種標準には、「完全にカールした尾」はトイプードルとしての失格理由とされています。
ペットショップなどでは、子犬を仕入れる際に断尾が必要としているところがあり、このことから断尾必要とされていているんです。
実際、我が家との取引があるペットショップでも断尾は必須です。
ここで次のように、トイプードルが断尾される理由を順を追って説明していきます。
- 理由その①【プードルの歴史的理由】
- 理由その②【美的な理由】
- 理由その③【健康面による理由】
では、細かく説明していきます。
理由その①【プードルの歴史的理由】
理由その①【プードルの歴史的理由】を説明します。
断尾という行為には古い歴史があります。
その歴史はプードルの発祥の地である、ヨーロッパで古くから断尾が狂犬病を予防するという言い伝えともいわれています。
さらに、断尾をすることで背中の筋力を強め、瞬発力を増加させることで、狩猟に役立ち怪我を予防すると広く信じられてきたことから、断尾が必要だとして習慣化していました。
またイギリスにおいては、しっぽ長い犬に対して法律で課税された時期があり、節税目的で非常に多くの種類の犬が断尾の対象となったようです。
その後この課税された法律は廃止されましたが、断尾することだけが残ってしまい、現在に至っているようです。
理由その②【美的な理由】
理由その②【美的な理由】を説明します。
トイプードルには、犬種標準と呼ばれる、トイプードルの理想的な姿を規定した基準があり、この犬種標準をもとにドッグショーなどに出展するために断尾するケースがあります。
この画像がまさしく、ドッグショーなどに出展するためにトリミングされたトイプードルです。
しっぽをよく見てみると、ピーンとまっすぐ立っているのがわかると思います。
このようにドッグショーに出展するためには尻尾はある程度の長さに断尾してあることが必要なんです。
ただし、断尾してあることと、ドッグショーを否定しているわけではないことをご理解ください。
あくまでも、美的な理由で単に犬標準基が断尾を条件としていたため、それに沿って断尾しているということですのでくれぐれもご理解ください。
理由その③【健康面による理由】
理由その③【健康面による理由】を説明します。
健康面の理由として、トイプードルのような猟犬は、長いしっぽを振りながら茂みや藪を移動する際に、植物によって傷ついた箇所から感染するという理由もあったようです。
このことから、しっぽを短く切っておくことで、傷がつくリスクが少なくなると考えられたことで、断尾が必要だと考えられるようになったとのことです。
トイプードルのしっぽが断尾してある見分け方
ここでは、トイプードルのしっぽが断尾してある見分け方を解説していきます。
現在、ペットショップだけではなく、ブリーダーを含めて販売されているトイプードルの大半が、断尾されているといってもよいでしょう。
トイプードルが断尾してある見分け方はおもに次の2つになりますので順を追って説明していきます。
- 見分け方その①【しっぽが短い】
- 見分け方その②【しっぽの先端がとがっていない】
では、細かく説明していきます。
見分け方その①【しっぽが短い】
見分け方その①【しっぽが短い】ということについて説明します。
この画像を見ると明らかにしっぽが短いのがわかりますよね。
このことから、断尾してある見分け方その①は【しっぽが短い】ということです。
見分け方その②【しっぽの先端がとがっていない】
見分け方その②【しっぽの先端がとがっていない】ということについて説明します。
この画像をよく見てみてください。
しっぽが長いのは一目でわかりますが、しっぽの先端が細くなってとがっているように見えませんか。
そしてこの画像、しっぽは明らかに短いですね。
この画像では、しっぽの先端がとがっていないかは分かりづらいですが、明らかにとがっている部分はありません。
このように見た目でもわかりますが、しっぽの短いトイプードルのしっぽの先端を触ってみるとわかります。
なぜならしっぽにも骨がありますし、先端へいくほど細くなり、先端はとがっているようになっています。
断尾してあるということは、しっぽを途中で切るということですよね。
すなわち、しっぽの先端のとがっている部分がなくなり、太い部分が先端となることになり結果、しっぽの先端がとがっていないんです。
このことから、断尾してある見分け方その②は【しっぽの先端がとがっていない】ということになります。
トイプードルを含めた犬の断尾について
ここでは、トイプードルを含めた犬の断尾について説明します。
犬の断尾は、トイプードルを含めた色々な犬種で、様々なる理由や目的で行われています。
その断尾する時期は、動物病院にて生後約1週間以内で麻酔を使わずにハサミやメスで切断して皮膚を縫合する外科的な方法で行われます。
さらにトイプードルの他にも、しっぽを切る断尾を行う犬種がいますので参考までに紹介していきましょう。
- ミニチュアシュナウザー
- ヨークシャテリア
- アメリカンコッカー・スパニエル
- ウェルシュ・コーギー
- ドーベルマン
- トイプードルとマルチーズのミックス犬マルプー
これらの犬種も断尾されている犬種になります。
まとめ
トイプードルの断尾しないブリーダーはなぜ?理由を専門家が徹底解説!
要点をまとめると次の通りです。
トイプードルの断尾しないブリーダーはなぜ段尾しないのか、そしてその理由を解説。
さらにその逆に、断尾される理由3つを解説。
- 理由その①【プードルの歴史的理由】
- 理由その②【美的な理由】
- 理由その③【健康面による理由】
最後に、トイプードルのしっぽが断尾してある見分け方や犬の段尾についても解説しました。
断尾は動物愛護の観点から、様々な意見が飛び交っている問題でもあるため、愛犬にとって何が良いのかを考えていきたいですね。
まだ我が家も断尾はしていますが、よければ、我が家のサイト プードルズハウス も一度見てみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント