トイプードルのブラックタンは珍しい毛色かどうかを調べてみます。
トイプードルは単色の毛色が基本となっていますので、単色ではないブラックタンの毛色は珍しいということになります。
ブラックタンのトイプードルはペットショップなどでは見かけませんよね。
ペットショップなどで見かけないほど珍しい毛色ということは、出産頭数そのものが少ないということにも関連しています。
そこで今回の記事は、トイプードルのブラックタンは珍しい?毛色の違い選択時の注意点をトイプードルの専門ブリーダーの私が解説してきますので、ぜひ記事の内容をお読みください。
トイプードルのブラックタンは珍しい?
トイプードルのブラックタンは珍しい毛色でしょうか。
冒頭分で説明した通り、トイプードルのブラックタンは珍しい毛色です。
画像のように、ブラックをベースに、顔や体、足先など体全体のいたるところに茶色の違った色の部分がある毛色がとても珍しいんです。
では、珍しい毛色である、トイプードルのブラックタンについて、次の通り細かく説明していきます。
- ブラックタンの意味は?
- ブラックタンの毛色はなぜ珍しいのか?
- ブラックタンの毛色が生まれる理由を解説
- ブラックタンの血統書上の表記について
では、順番に説明していきます。
ブラックタンの意味は?
ブラックタンの意味は、体全体は黒色で、体のいろいろな部分に茶色が入っている、色の呼び方になります。
そのブラックタンの色の意味とは、ブラックは、体全体の黒色、タンは、体のいろいろな部分に入っている茶色の部分のことを言います。
このことから、ブラックタンの意味は、体全体は黒色で、体のいろいろな部分に茶色が入っている、色の呼び方になります。
そして、社団法人ジャパンケネルクラブ(以下「JKC」という)では、ブラックタンの毛色を、血統書上では、ブリンドルと表しています。
ブラックタンの毛色はなぜ珍しいのか?
トイプードルのブラックタンの毛色はなぜ珍しいのか、その珍しい理由について説明していきます。
珍しい理由は、トイプードルのブラックタンの毛色は、トイプードルの基本の毛色ではないことから、生まれる数がとても少ないことが理由です。
トイプードルの基本の毛色は「JKC」で単色で、ブラック、ホワイト、ブラウン、グレー(シルバー)、フォーン(レッド・アプリコットなど)というように決められています。
さらに、「JKC」では、トイプードルの基本の毛色で認められていないところで、次の通り説明しています。
犬種スタンダードで認められていない毛色については、下記の一覧表でご確認ください。
プードル ■一色毛以外の毛色
■ブリンドル記載
トイプードルのブラックタンの毛色が珍しい理由は、トイプードルの基本の毛色は単色であること、そして「JKC」では、認められていない毛色であることから、出産頭数が少ないことになります。
ブラックタンの毛色が生まれる理由を解説
トイプードルのブラックタンの毛色が生まれる理由を説明します。
理由は、交配する場合の親犬の遺伝子疾患による、交配間違いによるものです。
トイプードルの基本の交配は、同じ毛色同士で行いますが、違う毛色で交配をした場合にも、ブラックタンの毛色が生まれる可能性があります。
トイプードルの毛色の基本は単色であることから、基本的に違う色との交配はしないということ、同じ毛色同士で交配をしていれば、基本的には違う色が生まれることはないはずです。
ところが、毛色や毛量を維持させるために違う毛色との交配をする場合もあり、この違う毛色との交配の結果、ブラックタンの毛色が生まれる可能性があります。
ここからは、我が家の経験談を含めて、ブラックタンが生まれるのか説明していきます。
トイプードルの違う色との交配には、交配させてはいけない組み合わせがあります。
その交配させてはいけない組み合わせを理解していないと、本来の単色ではないブラックタンような毛色が生まれてくる場合があります。
我が家でも、交配させてはいけない違う色は理解して上で、交配をさせていましたが、突然、ここの記事で紹介した画像の子犬が生まれました。
生まれた当時は、珍しい毛色の子が生まれてびっくりしたことを覚えています。
そして、かかりつけの動物病院へ健康診断を受診したとき、獣医師がブラックタンの子を見た時、親犬について聞かれました。
違う色の交配については問題がないが、親犬が遺伝疾患を持っている可能性があるため、遺伝子検査を受ける必要性について説明を受け、親犬の遺伝子検査をし、母犬に遺伝子疾患があることが判明しました。
なので、ブラックタンが生まれる理由は、我が家の経験談を含めて説明したとおり、親犬の遺伝子疾患による、交配間違いによるものです。
ブラックタンの血統書上の表記
ブラックタンの血統書上の表記については、「JKC」では、単色のみと認めていますので、このブラックタンは認められていない毛色になります。
ブラックタンの毛色を、血統書上では、ブリンドルと表しています。
表記方法は、トイプードルの認められてい毛色のところで説明した通り、ブラックタンの血統書上の毛色は、「×BRINDLE」と表示され、頭に「×」が刻まれます。
ブラックタンの毛色の違いを説明
画像を見てもわかるように、ブラックタンの毛色は、単色ではありません。
ブラックタンの違いは、トイプードルのブラックタンは珍しい?のところで、説明した通り、ブラックをベースに、体のいたるところに色の違った部分があるところが、毛色の違いです。
画像の子は、2012年6月に我が家で生まれた子です。
この子の性格は、非常に穏やかで、2024年4月現在も、高齢になりましたが、健康面もとくに問題なく生活しています。
なので、ブラックタンの毛色の違いは、単色ではなく、ブラックをベースに、体のいたるところに色の違った部分があるところが、毛色の違いです
ブラックタンを選ぶ時の注意点を解説
珍しい毛色のブラックタンのトイプードルを探している方もいると思いますので、選ぶ時、飼う時の注意点を解説します。
まずは、ブラックタンの毛色が生まれる理由のところで説明した通り、交配間違いで生まれたことや、認められていない毛色であることを理解しておいてとほしいと思います。
さらに交配間違いからくる、飼育上の注意点などをしっかり説明できるブリーダーやペットショップを選んでください。
血統書については、ペットとして飼うことについて重要視しない飼い主さんもいますが、トイプードルとしての正しい繁殖のための措置です。
なので、ブラックタンを選ぶ時の注意点は、交配間違いで生まれたことや、認められていない毛色であることを理解し、飼育上の注意点などをしっかり説明できるブリーダーやペットショップを選びましょう。
ブラックタンが珍しい毛色であるという理由から飼おうと決める前に、以上のような注意点を理解して家族として迎えるかどうかの判断をしてください。
まとめ
トイプードルのブラックタンは珍しい?毛色の違い選択時の注意点を解説!
要点をまとめると次の通りです。
トイプードルのブラックタンは珍しいのか。
トイプードルのブラックタンの珍しく、珍しい理由は、トイプードルのブラックタンの毛色は基本の毛色ではないこと、そして、基本の毛色でないことから、生まれる数がとても少ないことが理由です。
さらに、ブラックタンの毛色の違いと、ブラックタンを選ぶ時の注意点をトイプードル専門ブリーダーの私が解説しました。
もし、ブラックタンの子犬を探している方は、選ぶ時の注意点を理解し、家族として迎えるかの判断をしてください。
我が家では、一度だけブラックタンの子が生まれましたが、よければ、我が家のサイト プードルズハウス も一度見てみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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