トイプードルが大きくなる子の特徴!プードルのサイズ別種類と大きくなる原因を解説!

トイプードルに関すること

トイプードルが大きくなる子の特徴!プードルのサイズ別種類と大きくなる原因をブリーダーが解説します。

トイプードルなのに大きくなってしまったという話を聞いたことありませんか。

ペットショップで購入する時に、成犬になったときの予想サイズを説明されますよね。

ところが、成犬になったときに購入時に聞いた予想サイズより大きくなってしまい、びっくりしてしまう場合もあるようです。

我が家でも、産まれた子犬が成犬になったときの予想サイズを、親犬のサイズから説明します。

ところが我が家の中にも、親犬のサイズより大きくなった子がいます。

同じ親犬から生まれているのに、大きさに差が出てしまうことも実際にはあるということです。

そこで今回は、トイプードルなのにサイズが大きくなってしまう原因をトイプードル専門ブリーダーの私が解説していきます。

トイプードルが大きくなる子の特徴!

トイプードルが大きくなる子の特徴を説明します。

まず最初に、先祖返りという言葉を知っていますか。

先祖返りという言葉をしらべると、何代も前の先祖がもっていた遺伝上の形質が、突然その子孫のある個体に現れること、と解説されています。

トイプードルなのに大きいのは、まさにこの先祖返りがあてはまるのです。

トイプードルは元々のサイズではなく、トイプードルの規格のサイズより大きいミニチュアプードルという規格のサイズから、小さいサイズにしたものです。

ミニチュアプードルも同じように、ミディアムプードルという規格のサイズから小さいサイズにしたもので、ミディアムプードルもスタンダードプードルという規格のサイズから小さいサイズにしたものになります。

このように、トイプードルの先祖は、スタンダードプードルという規格のサイズなんです。

なので、先祖返りの言葉の意味の通り、何代も前の先祖が持っていた遺伝上の形質が、突然その子孫にある個体に現れてしまい、トイプードルの規格サイズより大きくなってしまうこともあります。

では、次の項目でトイプードルの先祖はどのようなサイズなのかを解説していきます。

プードルのサイズ別種類を解説

プードルのサイズ別による種類が、一般社団法人ジャパンケネルクラブ(以下、「JKC」)にて規定があります。

JKCの規定に基づき、サイズ別種類の解説をしていきます。

まず最初に、プードルの先祖は、スタンダードというサイズだということを知っていますか。

スタンダードという言葉の意味は、標準・基準・標準的となっており、まさに、スタンダードというサイズがプードルの標準的なサイズということになります。

現在は、このスタンダードを含めて、プードルのサイズ別による種類は、次の4種類になります。

  • スタンダード
  • ミディアム
  • ミニチュア
  • トイ

では、それぞれサイズ別による種類の解説をしていきましょう。

スタンダード

プードルという犬種のオリジナルサイズです。

体高「地面から前足の肩のところまでの高さ」は、45㎝~60㎝。

体重は、15㎏~25㎏、大きいものは30㎏を超えるものもあります。

昨年、JKCの登録数は、プードル全体の登録数約 84,000頭に対し、スタンダードは約 2,000頭です。

プードルの歴史は古く、起源については不明な点が多くはっきりしていないとされていますが、フランスの国犬になっています。

先祖は、カモ猟に用いられたと言われ、泳ぎが得意だということです。

ところが、フランス国内でペットとしの需要が増えてきたことをきっかけに順次、小型の種類が誕生してきました。

では、スタンダードのサイズから誕生した、小型のサイズ別種類を順次解説していきます。

ミディアム

スタンダードサイズから最初に作り出されたサイズが、ミディアムサイズだと言われています。

体高は、35㎝~45㎝。

体重は、8㎏~15㎏。

昨年の、JKCの登録数は、日本での登録数は非常に少なく、プードル全体の登録数約 84,000頭に対し、約 200頭で全体の登録数の 0.2%程度となり希少なサイズです。

ミニチュア

ミディアムサイズと同様に、スタンダードから作り出されたサイズで、16世紀頃フランスの上流階級での人気がたかまり、このミニチュアサイズが作り出されたと言われています。

体高は、28㎝~35㎝。

体重は、6㎏~8㎏。

昨年の、JKCの登録数は、ミディアムサイズと同様非常に少なく、プードル全体の登録数約 84,000頭に対し、約 300頭程度となっています。

トイ

ミニチュアサイズと同様に、18世紀頃さらに小さく作り出されたサイズと言われています。

体高は、24㎝~28㎝。

体重は、3㎏~4㎏。

もっとも人気の高いサイズで、プードル全体の登録数のおよそ 97%を占めています。

現在では、プードルと言えば、トイプードルだと言ってもおかしくないくらい、プードルのサイズの中では一番人気で、ほかのサイズはほとんど見られなくなっています。

トイプードルが大きくなる原因を解説!

ここでは、トイプードルが大きくなる原因を解説していきます。

トイプードルが大きくなる原因は先祖返りがあてはまるのです。

先祖返りにあてはまる理由として考えられるのが、トイプードルのサイズが生まれた歴史に関係してきます。

前の記事で、サイズ別による種類の解説をしました。

さらに、トイのサイズは、ミニチュアサイズと同様に、18世紀頃さらに小さく作り出されたサイズと言われていますと説明しました。

そこで、JKCの登録上でのトイのサイズとミニチュアのサイズを比較すると、体高では7㎝、体重では4㎏の差です。

我が家の中の親犬のサイズより大きくなった子が、体高29㎝、体重6.5㎏のサイズで、トイのサイズより大きくなってしまいました。

JKCの登録サイズとしてはミニチュアのサイズになってしまいます。

この大きくなってしまった子の両親は、体高26㎝、体重4㎏で、トイの標準サイズ。

ところが、両親のサイズより大きくなってしまい、トイのサイズとミニチュアのサイズでの比較である大きさの差を超えてしまい、ミニチュアのサイズになってしまったということになります。

このことから、トイプードルが大きくなる原因は先祖返りがあてはまるのです。

この中で説明している大きさというのは、体高と体重が基本となっています。

体重だけが、トイのサイズより重くなってしまったからトイのサイズではなくなってしまったということは少し違います。

体重だけではなく、トイのサイズとしての、体高と体重のバランスがとれてなければいけません。

やせすぎ、太りすぎとは違いということを理解しておいてください。

トイプードルはいつまで成長する?

トイプードルのような小型犬の多くは、10ヵ月頃までに成長期が終わり成犬となります。

その中で、4ヵ月から6ヵ月頃までは、突然大きくなったりします。

我が家でも毎回そうですが、毎日見ているにもかかわらず、「あれ!何か大きくなった気がする」という感覚がありますね。

あとは、私自身の感覚としては、抱き上げるとき、胸の部分の肋骨を触った感覚が弾力がある時までは成長するように思えます。

これは、あくまで私個人の感覚ですので、何の根拠もありませんのでご容赦ください。

一般的に言われることや、私自身の感覚や経験からみた場合、大きくなる時期は、やはり10ヵ月ころまでで成長が止まりますね。

兄弟の中でも個体差がある

同じ親犬から生まれた兄弟の中でも個体差があります。

ペットショップなどではわからないかもしれませんが、我が家のようなブリーダーであれば、兄弟の比較ができます。

たとえば、成犬時に大きめの子を望まれるのであれば、兄弟を比較して大きい子を選ぶこと、逆に小さめの子を望まれるのであれば、小さい子を選ぶこと、これが兄弟の中の個体差になります。

実際、我が家で生まれた子の中でも、産まれて60日程度で大きさの違いがわかるようになります。

そして、成犬時に大きめの子を望まれて、兄弟の中の大きめの子を選ばれた方と、小さめの子を選ばれた子の個体差として、成犬時に1.5㎏の差が出た場合がありました。

このように、兄弟の中でも個体差があります。

まとめ

トイプードルが大きくなる子の特徴!プードルのサイズ別種類と大きくなる原因をブリーダーの私が解説しました。

トイプードルなのにサイズが大きくなってしまった、両親のサイズより大きくなってしまったということもあるということ。

大きくなってしまった原因が先祖返りであるということを解説してきました。

大きなってしまったトイプードルを飼っている飼い主さんは、先祖返りがあるということを理解してもらえましたか。

サイズが大きくなってしまっても、トイプードルはトイプードルです。

家族の一員になれば可愛いですよね。

大きくなってしまったトイプードルでも、トイプードルの魅力は変わりがありません、むしろ大きくて可愛いと、余計に魅了を感じてしまうのは私だけでしょうか。

ぜひ、大きくなってしまったトイプードルを可愛がっていただき、楽しい日々を過ごしてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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