トイプードルとビションフリーゼの違いを比較!性格や飼い方・選び方も専門家が解説!

トイプードルとビションフリーゼの違いを比較!性格や飼い方・選び方も専門家が解説! トイプードルに関すること

トイプードルとビションフリーゼの違いを比較!性格や飼い方そして選び方も専門家が解説します。

トイプードルとビションフリーゼは、ぱっと見た目で判断することは難しいですね。

トイプードルは、ペットショップなどでよく見かけますが、ビションフリーゼはなかなかみかけません。

これは年間の登録数の違いで、トイプードルの年間登録数から比べると、ビションフリーゼの登録数が少ないからです。

そこで今回は、このような登録数の違いを含めて、トイプードルとビションフリーゼの違いを比較!性格や飼い方そして選び方も専門家が解説していきます。

トイプードルとビションフリーゼの違い

トイプードルとビションフリーゼの違いについて

トイプードルとビションフリーゼの違いについて解説していきます。

画像を見て分かるように、冒頭文のところで、ぱっと見た目で判断することは難しいですよね、と説明しました。

しかし、トイプードルとビションフリーゼは、根本的な違いがあり、その違いは、次のようなものがあります。

  • 違いその①【年間登録数の違い】
  • 違いその②【被毛と毛色の違い】
  • 違いその③【体格の違い】
  • 違いその④【値段の違い】

では、それぞれ説明していきます。

年間登録数の違い

年間登録数の違いを説明します。

2021年から2023年の年間登録数を、一般社団法人ジャパンケネルクラブ(以下、「JKC」)の「犬種別犬籍登録数」より紹介します。

年間登録数年間登録順位
2023年2022年2021年2023年2022年2021年
トイプードル81,43477,90883,2211位1位1位
ビションフリーゼ5,7883,9743,46612位16位17位

この表を見てみると、年間登録数の違いは明らかにトイプードルの登録数が多く、年間登録順位についてもトイプードルの方が上です。

被毛と毛色の違い

トイプードルとビションフリーゼの被毛に違いについて説明します。

トイプードルとビションフリーゼの見た目はよく似ていますが、被毛には違いがあります。

まずは簡単に下の一覧表で説明します。

被毛の違い毛色の違い
トイプードルシングルコート7種類
ビションフリーゼダブルコートホワイトのみ

一覧表の中、被毛の「シングルコート」と「ダブルコート」について説明します。

トイプードルのトリミングの頻度はどれくらい?の記事で、犬の毛、被毛の種類は2種類あることを説明しています。

さらに「ダブルコート」といって被毛が2層になっているものと、もう一つは「シングルコート」といって被毛が1層になっているものがあるとも説明しています。

「シングルコート」は、被毛が1層で、オーバーコートの上毛だけが伸びるため、生え変わることはなく、抜けにくいと言われています。

「ダブルコート」は被毛が2層で、オーバーコートと言われる上毛と、アンダーコートと言われる下毛に分かれます。

もう一つ、オーバーコートは太くてしっかりした被毛で、アンダーコートは短く柔らかい被毛で、密集して生えています。

アンダーコートはオーバーコートの下に生えていて、防寒や保温・保湿・防水などの役割を果たしていて、春と秋に毛が生え変わる換毛期があります。

では、トイプードルとビションフリーゼの被毛と毛色の違いを説明します。

最初にトイプードルの被毛と毛色について説明します。

トイプードルの被毛については、別の記事、トイプードルのトリミングの頻度はどれくらい?で、トイプードルはシングルコートと説明しています。

さらに被毛が伸び、抜けにくいとも説明しています。

トイプードルの被毛は比較的固めの巻き毛で覆われているため、被毛が抜けないわけではなく、抜けた被毛が、巻き毛に絡んで毛玉になることで、抜けにくいと言われているんです。

そして、トイプードルの被毛の基本の毛色は、ホワイト、ブラック、ブラウンの3色です。

そこにレッド、アプリコット、クリーム、シルバーの4色を加えた、7種類の毛色がトイプードルの標準的な毛色です。

次に、ビションフリーゼの被毛と毛色について説明します。

ビションフリーゼの被毛は、トイプードルとは違い、ダブルコートです。

ダブルコートについては、前の記事、被毛の違いのところで、被毛が2層で、オーバーコートと言われる上毛と、アンダーコートと言われる下毛に分かれますと説明しています。

ビションフリーゼのオーバーコートは粗めのカールした被毛で、アンダーコートは柔らかい短めの被毛で量も多めですが、ダブルコートの犬種の中では被毛は抜けにくいと言われています。

粗めのカールしたオーバーコートは毛玉になりやすく、ブラッシングや、定期的なトリミングが必要となります。

そして、ビションフリーゼの毛色は、ホワイト1種類のみです。

体格の違い

トイプードルもビションフリーゼも被毛で覆われているため、冒頭文のところで、パット見た目での違いは分かりにくいと説明しましたが、体格の違いがあります。

おおまかな体格の違いを下の表にまとめました。

基本体高基本体重体つき丈夫さ
トイプードル24〜28cm3kg前後体高と体長がほぼ同じ
全体的に体が細め
膝蓋骨脱臼に注意必要
遺伝性疾患の恐れ有
ビションフリーゼ23〜30cm5〜6kg短足・胴長
がっしりとした体型
比較的丈夫
遺伝性疾患無し

この表を見てみると、トイプードルは小さくて弱い感じがしますが、これはあくまでもビションフリーゼとの比較となりますので、決してひ弱な感じではありません。

トイプードルもビションフリーゼも運動が大好きで活発ですが、体つきの違いからトイプードルは、膝蓋骨脱臼に注意が必要であることがわかります。

さらに遺伝子疾患の恐れが有ることもわかりますが、この2つについては、あくまでもビションフリーゼとの比較となりますので決してトイプードルが、ひ弱であるということではありません。

これは、トイプードルより、ビションフリーゼの方が短足胴長、がっしりとした体型の違いから比較したものになっています。

値段の違い

トイプードルとビションフリーゼの値段の違いを調べて一覧表にしました。

平均的な値段
トイプードル40万円~60万円
ビションフリーゼ40万円~50万円

値段は、ペットショップや地域によっても違いがあります。

ビションフリーゼは冒頭文のところでも説明した通り、ペットショップなどではなかなかみかけませんので、値段に違いがあるかも知れません。

もう一つ最近では、トイプードルの中でも小さいとされている、ティーカッププードルはもう少し値段が高く設定されています。

トイプードルとビションフリーゼの性格

トイプードルとビションフリーゼの性格の違いを説明します。

何度も言いますが、トイプードルとビションフリーゼは、見た目はとても良く似ていますが、犬種そのものが違いますので、性格にも違いがあります。

次の一覧表で簡単にまとめました。

性格
トイプードル賢くて聡明
人懐っこくて甘えん坊
警戒心が強い
ビションフリーゼ賢く辛抱強い
快活で陽気
人にも犬にもフレンドリー
人見知りが極めて少ない

もう少し詳しく説明します。

まずトイプードルは、最も賢い犬種として知られるボーダーコリーに次ぐ賢さと言われています。

人の短い単語を250以上も覚えることが可能だと言われています。

実際我が家で、自分の本来の名前だけではなく、人で言うあだ名のように名前を何種類も覚えてしまった子もいますよ。

さらに、おすわりや、お手、おかわりなどの芸など早く覚えることができ、しっかりとしつけを行えば、優秀で従順な犬として育ちます。

もう一つ、人懐っこくて甘えん坊で飼い主に従順で温厚な性格です。

見た目のかわいらしさだけでなく、性格も非常にかわいらしいところもトイプードルの魅力です。

なお、人懐っこく温厚ではありますが、警戒心が強いところがありますので、初対面の人に対しては警戒心からすぐに近づいてこないこともあります。

次にビションフリーゼは、快活で陽気、人にも犬にもフレンドリーで、荒っぽい面が少ない性格です。

賢く辛抱強い面もあり、人見知りが極めて少ないと言われいることから、子どもにも優しく接することができます。

人にも犬にもフレンドリーなことから、甘やかしすぎてしまうと、自分中心な子になってしまい、わがままな性格になってしまうことがあるので注意しましょう。

トイプードルとビションフリーゼの飼い方

トイプードルとビションフリーゼの飼い方のポイントを説明します。

まずは、トイプードルの飼い方のポイント4つを説明します。

  • 日頃からのお手入れ
  • 1ヵ月に1回程度のシャンプーやトリミングが必要
  • 歯磨きの習慣化
  • ひざに負担がかからないようにする(パテラ発症予防)

まず1つ目、日頃からブラッシングをするなどのお手入れが必要で、理由は、被毛が抜けにくいことから、ほかっておくと被毛が伸びて毛玉になりやすいため、ブラッシングなどのお手入れが必要になります。

2つ目は、1ヵ月に1回程度のシャンプーやトリミングが必要になります。

シャンプーについては別の記事、シャンプーの頻度はどれくらい?で、詳しく説明しています。

さらに、トリミングについては別の記事、トリミングの頻度はどれくらい?で、詳しく説明しています。

3つ目は、トイプードルは、歯石がたまりやすく、そのまま放置してしまうと歯周病にもかかりやすいので、歯磨きを習慣化させておくことが必要です。

もう一つは、膝蓋骨脱臼(パテラ)を発症しやすいため、ひざに負担がかからないように注意しましょう。

トイプードルのパテラについては別の記事、トイプードルのパテラの見分け方!で、詳しく説明しています。

次に、ビションフリーゼの飼い方のポイントを説明します。

ビションフリーゼはトイプードルと似ているところが多く、飼い方のポイントも比較的似ています。

「日頃からのお手入れ」「1ヵ月に1回程度のシャンプーやトリミングが必要」「歯磨きの習慣化」については、トイプードルの飼い方のポイントと同じになりますのでそれ以外のところを説明します。

  • 長時間ひとりで過ごすのは苦手
  • ビションスイッチに注意が必要

まずは、長時間ひとりで過ごすのが苦手な理由を説明します。

ビションフリーゼは、とても甘えん坊で寂しがり屋な面があり、常に飼い主と一緒にいることを好む性格です。

ひとりで過ごすことにストレスを感じてしまう子もいるようですので、ひとりで留守番をさせてしまうことは出来る限り避けましょう。

もう一つ、ビションスイッチについて説明します。

ビションスイッチとは、ビションブリッツともいわれているようで、突然物凄い勢いで走り回る行動のことを言います。

スイッチが入ったように突然起こるため、ビションスイッチと呼ばれています。

明確な原因は分からないようで、いきなり突然走り出し、急に終り普通の状態に戻ります。

時間や場所を選ばす突然走り出すため、車道への飛び出しなどに注意が必要です。

これは、病気ではないので問題がないと言われていますが、心配な場合は動物病院で獣医師の診断を受けてみても良いと思います。

トイプードルとビションフリーゼの選び方

トイプードルとビションフリーゼの選び方を説明します。

トイプードルやビションフリーゼだけに限らず、子犬の選び方の基本はどの犬種でも同じです。

子犬の選び方は別の記事で、トイプードル子犬の選び方5選!で、細かく説明していますので、参考にしてみてください。

その記事の中で解説している、子犬の選び方の5つは次の通りです。

  • 性格や特性を知っておくこと
  • 元気で健康な子犬を選ぶこと
  • 性格をチェックすること
  • 良いペットショップを選ぶこと
  • 良いブリーダーを選ぶこと

細かい内容については別の記事、トイプードル子犬の選び方5選!ブリーダーが教える重要ポイントを徹底解説!を見てみてください。

子犬を選ぶときには、その子の一生を世話する責任を負うことになるのでしっかり見極めて選びましょう。

さらに動物愛護法という法律でも、終生飼養、すなわち最後まで責任をもって世話をしなければいけないと決められていますので、可愛いからという理由だけで選ぶのはやめましょう。

まとめ

トイプードルとビションフリーゼの違いを比較【まとめ】

トイプードルとビションフリーゼの違いを比較!性格や飼い方そして選び方も専門家が解説!

要点をまとめると次の通りです。

トイプードルとビションフリーゼの違いは次の5つに分けられます。

  • 違いその①【年間登録数の違い】
  • 違いその②【被毛と毛色の違い】
  • 違いその③【体格の違い】
  • 違いその④【値段の違い】

さらに、トイプードルとビションフリーゼそれぞれの性格や飼い方そして選び方も、トイプードル専門ブリーダーの私が解説しました。

トイプードルとビションフリーゼの性格や特徴をよく理解し、選ぶようにしてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました