トイプードルを断尾しないブリーダーを選ぶ時代!今知っておきたい社会の変化とは?

トイプードルを断尾しないブリーダーを選ぶ時代! トイプードルに関すること

これからは、トイプードルを断尾しないブリーダーを選ぶ時代になってくると思います。

なぜなら、「断尾」すなわち、尻尾を切ることが必要であった時代から、必要なくなる時代に変わったからです。

さらに、今知っておきたい社会の変化があるということを知ってほしいと思っています。

そこで今回は、トイプードルを断尾しないブリーダーを選ぶ時代!今知っておきたい社会の変化とは?というタイトルで、詳しく説明していますので、ぜひ最後までお付き合いください。

トイプードルを断尾しないブリーダーとは?

トイプードルを断尾しないブリーダーを選ぶ時代

トイプードルを断尾しないブリーダーとは、その言葉のとおり、尻尾を切らないブリーダーのことを指します。

かつて「トイプードル=断尾された犬」というイメージが定着していた時代がありました。

しかし、近年では断尾を行わないブリーダーが徐々に増えつつあります。

「断尾」しないという選択には、明確な理由と動物福祉に対する価値観の変化が背景にあります。

断尾とは、生後間もない子犬の尻尾を切除すること。

かつては衛生管理や作業犬としての機能維持の目的で行われてきましたが、現代においてその実用的な理由は薄れ、見た目の「美しさ」や「スタンダード」に従った風習として残っているだけになっています。

断尾しないトイプードルは、感情表現が豊かで、しっぽを振って喜ぶ姿がとても愛らしいと感じる人も多いです。

また、しっぽを通じて犬の気持ちを読み取りやすく、コミュニケーションの質も高まるという声もあります。

そうした中で、「本来あるべき自然な姿を大切にしたい」と考えるブリーダーが、断尾をやめるという選択をし始めているのです。

断尾とは何か?昔はなぜ行われていたのか

「断尾」とは、犬の尻尾の一部または全体を外科的に切除する処置のことを指します。

トイプードルをはじめとする一部の犬種では、出生後まもなくこの処置が行われることが多く、日本でも長年「当たり前」のように実施されてきました。

そもそもトイプードルの断尾は、もともと狩猟犬として活躍していた時代の名残といわれています。

湿地での回収作業中に尻尾が傷つかないようにする目的や、猟の際に目立ちにくくするためといった実用的な理由が背景にありました。

また、羊泥棒を警戒するために「仕事犬である証」として行われていたともいわれています。

その後、家庭犬としての人気が高まったあとも、断尾の習慣は「見た目が整っている方が美しい」「品評会での評価が高い」などの美的価値観に基づいて継続されるようになります。

特にショードッグ界では「スタンダード」としての尻尾の長さが求められ、断尾されたスタイルが“正しい姿”と認識されてきたのです。

日本では、現在も法的には断尾が禁止されていませんが、動物愛護の観点から批判的な声が年々高まっているのが現状です。

一部の動物病院では断尾を断る医師も出てきており、ブリーダーの中にも「断尾は不要」として実施しない方針を採る人が増えてきています。

つまり、かつては“必要”とされた断尾も、現代の生活環境や価値観の中では、その意味を問い直すべき時期に差しかかっているのです。

断尾しないトイプードルの特徴や見た目の違い

断尾をしないトイプードルは、しっぽの長さが自然なまま残されているため、断尾された子と比べて印象が大きく異なります

最大の違いは、「しっぽがふわっと立っている」その姿

長めの毛に包まれたふさふさのしっぽが背中に弧を描くように立っており、まるでポンポンのように揺れるその様子は、思わず微笑んでしまう愛らしさがあります。

また、しっぽの動きが犬の感情をよりダイレクトに表現してくれるのも大きな魅力です。

嬉しいときには大きく振り、怖いときには下げる。しっぽがあることで、犬の気持ちを読み取りやすくなり、飼い主との意思疎通にも良い影響を与えます。

さらに、しっぽには体のバランスを取る役割があるため、ジャンプや方向転換をするときに身体の安定性を保ちやすくなるとも言われています。

自然な体の使い方ができることで、運動能力や筋肉の発達にも好影響を与えるでしょう。

見た目については、「従来の断尾スタイルに慣れていた目線」では少し違和感を持つ方もいるかもしれませんが、慣れてくると自然な姿のほうが優雅で個性的に感じるという声も増えています。

SNSや口コミでも「断尾なしの子の方が感情が豊かで可愛い」「子犬らしさがあって癒される」といった感想が見られます。

このように、断尾しないトイプードルには外見的な個性と内面的な豊かさが備わっており、まさに“自然な魅力”が詰まっている存在と言えるでしょう。

断尾は当たり前ではなくなってきている理由

断尾とは何か?昔はなぜ行われていたのか、のところでも説明した通り、かつての断尾は、もともと狩猟犬として活躍していた時代の名残が理由とされていましたが、現在のトイプードルは家庭犬として暮らすケースがほとんどです。

必要性がなくなった今でも、断尾が続けられてきたのは、単なる「見た目の慣習」に過ぎなかったのかもしれません。

しかし、動物愛護の考え方が浸透してきた昨今、ヨーロッパではすでに多くの国で断尾が法的に禁止されています。

ドイツやスウェーデンでは例外を除き全面的に断尾が認められておらず、違反すれば処罰の対象になります。

日本でも、断尾の必要性に疑問を持つ飼い主が増え、愛犬家団体の中には「断尾を推奨しない」と公式に表明する団体も登場しました。

② 尾:2024年8月1日以降に生まれた犬は、断尾が認められません。

万一、断尾している場合は「審査不可(CANNOT BE JUDGED)」と評価されることになります。
したがいまして、ハンドリングの際は、出陳犬の生年月日を把握するよう心がけてください。
なお、2024年7月31日以前に生まれた犬の断尾については、2024年8月1日以降の展覧会においても従来通りとなります。

引用:プードルの犬種標準(スタンダード)の改正について【ジャパンケネルクラブ】

また、断尾とは何か?昔はなぜ行われていたのか、のところでも説明した通り、動物病院の中には断尾を断る医師も出てきており、業界全体に変化の兆しが見え始めています。

このように、「断尾は当たり前」という考えは過去のものとなりつつあり、これからは「断尾しない」が新たなスタンダードとなる時代が来ているのです。

断尾しないブリーダーを見分けるポイントとは?

「断尾しないブリーダーを探したい」と思っても、どこでどう見分ければよいのか分からない方も多いのではないでしょうか。

ここでは、信頼できる“断尾しないブリーダー”を見つけるためのチェックポイントをご紹介します。

まずは、ホームページやSNSなどの情報発信に注目しましょう。

断尾しない方針を持っているブリーダーは、多くの場合、明確にその旨を記載しています。

自然な姿で育てることの意味や、動物福祉に対する考え方を丁寧に語っているかがポイントです。

次に、見学時の対応や説明も大切です。

断尾の有無について質問した際に、しっかりと自分の考えを伝えられるブリーダーは信頼できます。

逆に、曖昧な返答や話を濁すようであれば注意が必要かもしれません。

また、親犬や兄弟犬の様子を見ることも大事です。実際に断尾されていない犬がどのように過ごしているのか、見た目や動き、表情などを観察することで、自然体のトイプードルの魅力を実感できるでしょう。

最近では、「自然派ブリーディング」や「無理のない繁殖方針」を掲げる小規模なブリーダーも増えてきています。

このようなブリーダーは、犬にとっても飼い主にとってもストレスの少ない環境を重視しており、断尾をしない選択を当たり前とする風潮が育っています。

信頼できるブリーダーに出会うことは、これから長く付き合う愛犬との関係を築く上でも非常に重要です。

見た目だけでなく、その背景にある考え方にも目を向けて、納得のいくお迎えをしていきましょう。

これからのトイプードル選びはどう変わる?

これまでは、ペットショップやブリーダーで見かけるトイプードルの多くが「断尾されている状態」でした。

しっぽが短いことが“正しいスタイル”と認識されていたのです。

しかし、今後はこの“当たり前”が少しずつ変わっていくことが予想されます。

動物愛護の意識が高まる中で、飼い主自身が「どういう育て方をされてきた子か」「どんな価値観の元で生まれたのか」を重視するようになってきました。

それに伴い、見た目の良さよりも“育成の過程”を重視する風潮が広がりつつあります。

断尾しないトイプードルの特徴や見た目の違い のところでも説明した通り、SNSやブログなどで断尾しないトイプードルの魅力を発信する飼い主が増え、「しっぽがある姿もかわいい!」「感情表現が豊かで癒される」といった声もよく見かけるようになりました。

これは大きな意識変化の表れです。

今後は、「断尾の有無」もトイプードル選びの大事な判断基準の一つになるでしょう。

「しっぽがあるかどうか」にとどまらず、それが示すブリーダーの理念や犬への向き合い方にも目を向ける飼い主が増えていくと考えられます。

トイプードル選びは、単なるペット選びではありません

家族の一員として迎えるにあたり、「命の扱い方」や「動物へのまなざし」も問われる時代が、すでに始まっているのです。

「断尾あり・なし」を選べる時代へ

これまで日本では、「トイプードルといえば断尾されているのが普通」とされ、尻尾がない状態が“正しい見た目”として定着してきました。

ペットショップやブリーダーの多くも断尾を施してから販売・譲渡していたため、一般の飼い主が断尾の有無を選べる状況にはありませんでした。

しかし近年、動物福祉の観点から「断尾」しない選択をするブリーダーが増えはじめています

その結果として、いま私たちは「断尾あり・断尾なし」を選べる時代に入ってきたと言えるでしょう。

これは大きな変化です。

これまでは、ブリーダーの考えに飼い主が合わせる形が一般的でしたが、これからは飼い主自身が「どういう子を迎えたいのか」「どんな背景で育った子を家族に迎えたいのか」を、より明確に意識する必要があります。

また、2020年代以降は「ペットを家族として迎える」という意識が定着しつつあり、命に対して責任をもって向き合う飼い主が増えています。

そうした背景もあり、「命の扱い方」に目を向けた結果として、断尾の是非を考える人が増えてきているのです。

“選べる”ということは、喜ばしいことでもありますが、同時に“選ぶ責任”も伴います

だからこそ、情報を集め、自分の価値観を整理し、納得したうえで断尾の有無を選ぶ

そうした姿勢が、これからの飼い主には求められてくるでしょう。

自分の価値観に合うブリーダーを選ぶ重要性

トイプードルを迎える際に断尾の有無を選べるようになった今、「どんなブリーダーから子犬を迎えるか」はこれまで以上に重要な判断ポイントになっています。

単に「見た目が可愛いから」「価格が安いから」ではなく、その犬がどのような環境で育ち、どんな思想のもとに繁殖されたかを知ることが大切です。

ブリーダーによって、断尾に対する考え方や繁殖の方針は大きく異なります。

例えば、今までは、ショードッグの基準を重視するブリーダーであれば、見た目を整えるために断尾を行っていたはずでしたが、断尾は当たり前ではなくなってきている理由 のところで説明した通り、ジャパンケネルでは、「2024年8月1日以降に生まれた犬は、断尾が認められません」と改正されましたので、断尾をしなくなっているはずです。

一方で、家庭犬としての健やかな成長を優先し、「自然な姿を大切にしたい」と考えるブリーダーであれば、断尾をしない選択をしているはずです。

このように、ブリーダーの信念は犬の育ち方に直結します。

だからこそ、自分の考え方と合わないブリーダーから犬を迎えると、後々違和感や後悔につながる可能性もあるのです。

では、どうやって価値観の合うブリーダーを見つければ良いのでしょうか

まずは、ブリーダーのホームページやSNS、ブログなどで情報収集をしましょう。

断尾に関してどのような姿勢を取っているか、犬に対してどのような接し方をしているか、繁殖や育成への思いなどが綴られていれば、その人となりが見えてきます。

また、実際に見学に行き、直接話を聞くこともとても大切です。

飼育環境や親犬の様子、犬たちの性格、衛生面の管理、そして何よりもブリーダーの犬への“まなざし”を観察することで、信頼できるかどうかを肌で感じることができるでしょう。

「この人のもとで生まれた子なら、きっと幸せに育ってくれる」
そう思える相手に出会えることが、トイプードルとの人生をより豊かにする大きな一歩となります。

まとめ

トイプードルを断尾しないブリーダーを選ぶ時代!【まとめ】

さて今回の、トイプードルを断尾しないブリーダーを選ぶ時代!今知っておきたい社会の変化とは?はいかがでしたでしょうか。

断尾は「当たり前」から「選べる時代」へと変わりつつあります。

自然な姿で育つトイプードルと、それを支えるブリーダーの信念に触れることで、犬との関係もより深く豊かなものになります。

大切なのは、自分の価値観に合う選択をすること。

今こそ、命と向き合う“本質的な犬選び”を始めてみませんか。

よければ、我が家のサイト、プードルズハウス も一度見てください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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