2026年1月3日。
お正月の空気がまだ残るこの日に、トイプードルの子が、新しいご家族のもとへ旅立ちました。
この日を迎えるまでに、実は少しだけ時間をかけています。
というのも、最初に見学に来てくださったとき、「すぐに迎える」ことが、そのご家族にとって本当に安心なのかどうか、一緒に考える時間が必要だと感じたからです。
今日は、なぜこのご家族が安心してお迎えできたのか、その理由を少しだけお話しします。
最初の見学で話したこと
見学に来てくださったのは、以前から犬との暮らしを考えていた方でした。
トイプードルが好きで、しっかり調べて、「いつかは迎えたい」と思い続けていたそうです。
ただ、話をしていく中で出てきたのが、年始の予定のことでした。
・帰省の予定
・家を空ける時間
・生活リズムの変化
子犬を迎えた直後は、環境の変化にとても敏感な時期です。
そこで、「このタイミングだと、少し慌ただしくなりそうですね」とお伝えしました。
「今すぐ迎えない」という選択
楽しみにしてくださっていたからこそ、この話は簡単ではありませんでした。
それでも、無理をして迎えるよりも、落ち着いて向き合えるタイミングを待ったほうが、結果的に安心につながると感じました。
「年末は見送って、生活が落ち着いてから改めて考えましょう」そうお話ししたとき、ご家族は少し考えたあと、「そのほうが安心ですね」と言ってくださいました。
この瞬間、“急がない選択”が共有できたと感じました。
改めて迎えると決めた理由
年始の予定が落ち着き、生活のリズムが戻ったあと、改めて連絡をいただきました。
そのときの一言が、印象に残っています。
「見学後、ちゃんと考える時間をもらえたので、今回は迷いなく決められました、楽しみに待ってます。」
犬を迎えることは、勢いで決めるよりも、一度立ち止まったほうが、気持ちが整うこともあります。
今回は、その“整った状態”で迎えられたからこそ、安心してこの日を迎えることができました。
お迎え当日の様子
1月3日。
落ち着いた表情で、子犬を抱っこされる姿が印象的でした。
「やっと今日ですね」そう言いながらも、どこか穏やかな空気が流れていました。
はじめは少し緊張していたのか、子犬は震えながら、奥様のひざの上で静かに抱かれていました。
しばらくすると、少しずつ緊張がほぐれてきたのか、引き渡しの説明をしている間に、奥様とご主人の間を行ったり来たりするようになりました。
その様子を見ていて、「この子は大丈夫だな」と、自然にそう感じたのを覚えています。
奥様は以前、ダックスフンドを飼ったことがあるとのことでしたが、ご主人は犬を飼うのが初めてだそうで、「わからないことがあったら、連絡してもいいですか」と声をかけてくださいました。
私はすぐに、「LINEでも電話でも、どんな些細なことでも構いません。いつでも連絡してください」とお伝えしました。
そのとき、ここからが、ブリーダーとしての本当の役目の始まりなんだなと感じた瞬間でした。
慌ただしさではなく、覚悟と安心が同時にある、そんなお迎えでした。
ブリーダーとして思うこと
犬を迎えるタイミングに、正解はありませんが、その人の生活に合っているかどうかは、とても大切だと感じます。
「急がなかったから、よかった」そう思えるお迎えが、ひとつでも増えたらいいなと思うのと同時に、この子が、これからの毎日の中で、ゆっくりと家族になっていくことを、心から願っています。
最後に、私が、なぜ「すぐに犬を勧めない」のか、迷っている気持ちをどう受け止めているのかについては、また改めて別の記事で、もう少し詳しくお話ししていくこととします。


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