見学で決めなかったご夫婦が、後日「迎えたい」と言ってくれた理由

見学で決めなかったご夫婦が、後日「迎えたい」と言ってくれた理由 プードルズハウスについて

見学の日、その場では決まりませんでした。

ご夫婦はとても丁寧に話をしてくださり、子犬を抱っこし、静かに時間を過ごしました。

けれど、「少し考えてみます」と言って帰られました。

それは決して、悪い空気ではありませんでした。

むしろ、きちんと向き合っているからこその言葉だと感じました。

数日後、一本の連絡が入りました。

「やっぱり、迎えたいと思います」

あの日、即決しなかったご夫婦が、なぜ後日そう言ってくれたのか。

見学そのものが不安に感じられる理由については、
ブリーダーの家ってどんなところ?|見学に踏み切れない本当の理由 でも触れていますが、今回は“実際の時間”について書いてみようと思います。

見学は「決断の場」ではありませんでした

見学の日、ご夫婦はとても落ち着いていました。

子犬を抱っこし、動き方や表情を見て、ゆっくりと時間を過ごしました。

特別な盛り上がりがあったわけではありません。

「この子にします!」という言葉もありませんでした。

けれど、決して迷っているだけの時間ではなかったと思います。

質問もたくさんいただきました。

生活のこと、しつけのこと、将来のこと。

そのひとつひとつが、「ちゃんと考えている」という姿勢の表れでした。

そして最後に、こう言って帰られました。

「少し考えてみます」

それは、後ろ向きな言葉ではありませんでした。

むしろ、真剣だからこそ出てきた言葉だったと感じています。

それでも、帰るときの表情が違っていました

見学の時間が終わり、玄関へ向かうとき。

最初に来られたときの少し緊張した空気は、もうありませんでした。

大きな決断をしたわけではありません。

契約を交わしたわけでもありません。

それでも、どこか穏やかな表情をされていました。

「今日はありがとうございました」

その一言の中に、安心した気持ちが含まれているように感じました。

私は、無理に背中を押すことはしませんでした。

「ゆっくり考えてください」

それだけを伝えました。

見学は、その場で未来を決める時間ではありません。

けれど、“何かが変わる”時間ではあるのかもしれません。

数日後の一本の連絡

見学から数日後、一本の連絡が入りました。

「やっぱり、迎えたいと思います」

その言葉は、とても自然でした。

迷いが消えたというよりも、ゆっくり考えた末に出てきた決断、という印象でした。

見学の日に即決しなかったことは、間違いではなかったのだと思います。

むしろ、持ち帰って考える時間があったからこそ、気持ちがはっきりしたのかもしれません。

条件の話よりも、価格の話よりも、印象に残っているのは、こう言ってくださったことです。

「安心できました」

それが、決め手だったそうです。

決め手は“条件”ではなく“安心感”でした

見学当日の流れについては、
ブリーダーの見学って何をするの?|当日の流れを正直に書きます で詳しく書きましたが、その時間の中で生まれる“空気”こそが大切なのだと思っています。

見学のとき、ご夫婦はたくさんの質問をされました。

  • 性格のこと。
  • 今後のしつけのこと。
  • 万が一のときのこと。

けれど、「この子は他の子より何が優れていますか」といった話はありませんでした。

求めていたのは、“条件”ではなく、“納得できる空気”だったのだと思います。

  • 抱っこしたときの感覚。
  • 話をしているときの雰囲気。
  • 急かされなかったこと。

それらが積み重なって、「ここなら大丈夫」と感じてもらえたのではないかと思っています。

私は、見学で無理に決断を迫ることはありません。

その場で決めてもらうことよりも、帰ってからも自然にその子のことを思い出すかどうかの方が、大切だと思っているからです。

条件はあとからでも整えられます。

けれど、安心感は、その場の空気の中でしか生まれないものだと思っています。

見学は未来を急がせる場所ではない

見学に来たからといって、その場で未来を決めなければいけないわけではありません。

むしろ、いったん持ち帰って考える時間こそ、大切なのだと思います。

その時間の中で、ふと子犬のことを思い出す。

生活の中に、その子の姿を想像してみる。

それが自然にできるかどうか。

それが、ひとつの答えなのかもしれません。

見学は、決断を迫る場所ではなく、自分の気持ちを確認する時間。

焦らなくていい。

急がなくていい。

それでも戻ってきてくれたとき、その決断はきっと、揺るがないものになっているのだと思います。

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