子犬を迎えてから最初の1週間は、飼い主さんにとってうれしい反面、「これで大丈夫かな?」と不安になることも多い時期です。
「夜になると鳴いてしまう」
「トイレの失敗が続いている」
「昨日は食べたのに、今日はあまり食べない」
このような様子を見ると、初めて子犬を迎えたご家族ほど心配になると思います。
プードルズハウスでも、これまで多くの子犬をご家族のもとへ送り出してきましたが、お迎え後には夜泣きや食事、トイレなどについてご相談をいただくことがあります。
子犬にとっても、生まれてから一緒に過ごしてきた母犬や兄弟犬と離れ、初めての家、初めての家族との生活が始まったばかりです。
すぐに新しい環境に慣れる子もいれば、少し時間がかかる子もいます。
この記事では、子犬のお迎え後1週間に起こりやすいことを「1〜2日目」「3〜4日目」「5〜7日目」に分けて、その時期の過ごし方や、飼い主さんが気をつけたいことをご紹介します。
焦って新しい生活に慣れさせようとするのではなく、その子の様子を見ながら少しずつ一緒に暮らし始めていきましょう。
子犬のお迎え後1週間は新しい環境に慣れていく時期

子犬にとってお迎え後の1週間は、それまで暮らしてきた環境から、新しいご家庭での生活へ少しずつ慣れていく時期です。
生まれてから一緒に過ごしてきた母犬や兄弟犬と離れ、見慣れた場所や匂い、音も大きく変わります。
「知らない場所」「知らない人」「これまでとは違う生活」の中で過ごし始めるため、最初は緊張したり、不安そうな様子を見せたりする子もいます。
一方、飼い主さんにとっても初めてのことが続きます。
「鳴いているけど大丈夫かな?」
「ごはんをあまり食べないけど大丈夫?」
「トイレを失敗したけど、どうすればいい?」
このように、お迎え前には想像していなかった疑問や不安が出てくることもあるでしょう。
ただし、新しい環境への慣れ方は子犬によって違います。
すぐに家族のそばへ寄ってくる子もいれば、しばらくケージの中から家族の様子を見ている子もいます。
最初から人のペースで距離を縮めようとせず、その子の様子を見ながら新しい生活に慣れてもらうことが大切です。
お迎え後1〜2日目|新しい環境への不安が出やすい時期
お迎え後の1〜2日目は、子犬にとって生活する環境が大きく変わったばかりの時期です。
これまで一緒に過ごしてきた母犬や兄弟犬と離れ、初めて見る場所や家族、聞き慣れない音や匂いの中で生活が始まります。
そのため、普段より静かになったり、反対に落ち着かず鳴いたりするなど、子犬によってさまざまな様子が見られることがあります。
また、緊張から食欲が落ちたり、なかなかケージから出てこなかったりする子もいます。
お迎え直後は「早く慣れてもらおう」と無理に遊ばせたり抱っこしたりせず、まずは子犬が落ち着いて休める時間を作ってあげましょう。
ここでは、お迎え直後にご相談の多い「夜泣き」と「食事」についてご紹介します。
夜になるとクンクン鳴くことがあります
お迎え直後にご相談をいただくことの一つが、夜の鳴き声です。
日中は比較的落ち着いていたのに、夜になって部屋が静かになると、「クンクン」「キュンキュン」と鳴き始める子もいます。
子犬にとっては、それまで一緒に寝ていた母犬や兄弟犬がいなくなり、初めての場所で夜を過ごすことになります。
そのため、お迎えしたばかりの時期には、寂しさや不安から鳴くことがあります。
ただし、鳴くたびにすぐ抱っこしたり、ケージから出して遊んだりする必要はありません。
まずは子犬が落ち着いて休める環境を整え、様子を見ながら少しずつ新しい夜の過ごし方に慣れてもらいましょう。
フードを食べる量が変わることもあります
お迎え当日から翌日にかけては、環境の変化や緊張などから、いつもよりフードを食べる量が少なくなる子もいます。
そのため、お迎え直後はフードの種類を急に変えず、それまでブリーダーのもとで食べていたフードを、できるだけ同じ方法で与えることをおすすめしています。
また、食べる量だけでなく、
- 元気があるか
- 水を飲んでいるか
- 嘔吐や下痢をしていないか
- 普段と大きく違う様子がないか
なども一緒に確認してあげましょう。
特に子犬は体調が変化しやすいため、食べない状態が続く場合や、元気がない、嘔吐や下痢をしているなど気になる様子がある場合は、迎えたブリーダーや動物病院へ早めに相談してください。
「環境が変わったからだろう」と食欲だけを見て判断せず、子犬全体の様子を確認することが大切です。
お迎え後3〜4日目|少しずつ本来の様子が見えてくる時期
お迎えから3〜4日ほど経つと、新しい家や家族に少しずつ慣れ始め、最初の1〜2日とは違った様子が見られることがあります。
お迎え直後はケージの中で静かに過ごしていた子が、少しずつ外へ出たがるようになったり、おもちゃで遊んだり、家族のあとをついて歩いたりすることもあります。
反対に、まだ慎重に家族の様子を見ながら過ごしている子もいます。
新しい環境に慣れる早さには個体差があるため、「3〜4日経ったからもう大丈夫」と考えず、その子の様子に合わせて過ごしてあげましょう。
この頃から行動範囲が広がることで、甘噛みやいたずら、トイレの失敗など、お迎え直後には見られなかった行動が出てくることもあります。
元気に動き回るようになる子もいます
最初の緊張が少しずつ和らいでくると、子犬本来の性格や行動が見られるようになることがあります。
例えば、
- 部屋の中を元気に走る
- 気になるものを口に入れようとする
- 手や服の裾を甘噛みする
- おもちゃをくわえて遊ぶ
など、お迎え直後には見られなかった行動が増えてくることもあります。
飼い主さんからすると、「急に落ち着きがなくなった」と感じるかもしれません。
しかし、最初の数日間は緊張して本来の行動が出ていなかった可能性もあります。
行動が増えてきたからといって、すぐに「問題行動」と考えるのではなく、まずは子犬がどのようなことに興味を持ち、どのように行動しているのかを見てあげましょう。
ただし、行動範囲が広がると誤飲や転落などの事故につながる可能性もあるため、床に危険なものがないか、子犬が入り込んで困る場所がないかも確認しておくことが大切です。
トイレを成功したり失敗したりすることがあります
お迎え直後はケージの中でトイレができていたのに、数日経って行動範囲が広がると、トイレを失敗するようになることがあります。
遊ぶことに夢中になってトイレへ戻るのが間に合わなかったり、新しい家でまだトイレの場所を十分に覚えていなかったりすることもあります。
そのため、数回成功したからといって、「もうトイレを覚えた」と考えなくても大丈夫です。
特にこの時期は、
- 寝起き
- 食事のあと
- 遊んだあと
など、排泄しやすいタイミングを見ながらトイレへ誘導してあげるとよいでしょう。
失敗したときに強く叱るのではなく、成功しやすい環境やタイミングを作りながら、少しずつ覚えてもらうことが大切です。
🐾 子犬のトイレトレーニングについて詳しく知りたい方へ
トイレの失敗が続くときの考え方や、トイレトレーニングをやり直すときのポイントはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
お迎え後5〜7日目|少しずつ生活のリズムが見えてくる時期
お迎えから5〜7日ほど経つと、新しい家での生活にも少しずつ慣れ、その子なりの過ごし方が見えてくることがあります。
ごはんを食べる時間や眠る時間、遊びたがる時間などを見ていると、「この子はこの時間になると眠くなるんだな」「食後はトイレに行くことが多いな」など、生活のリズムも少しずつ分かってきます。
また、家族のそばへ自分から寄ってきたり、おもちゃで遊んだり、落ち着いて眠ったりするなど、お迎え直後とは違った様子が見られることもあります。
ただし、1週間ほど経っても慎重に過ごしている子もいます。
「もう1週間だから慣れたはず」と考えるのではなく、その子の様子を見ながら少しずつ新しい生活のリズムを作っていきましょう。
お迎え直後とは違ったしぐさが見られることもあります
お迎えから数日が経つと、最初の頃とは違ったしぐさや行動が見られることがあります。
例えば、
- 家族のあとをついて歩く
- 家族の近くで休むようになる
- 体を伸ばして眠る
- 自分からおもちゃで遊ぶ
などです。
こうした様子が見られるようになると、新しい環境や家族に少しずつ慣れてきたと感じられることがあります。
一方で、まだケージの中で過ごす時間が長かったり、家族との距離を取りながら様子を見ていたりする子もいます。
慣れるまでにかかる時間は一頭一頭違うため、ほかの子と比べたり、無理に距離を縮めたりする必要はありません。
その子から近づいてきたときには優しく接し、休んでいるときにはそっとしておくなど、子犬の様子に合わせて接してあげましょう。
少しずつ生活のリズムを整えていきましょう
5〜7日目頃になると、子犬の様子を見ながら、ご家庭での生活リズムも少しずつ整えていくとよいでしょう。
例えば、
- 食事の時間を大きく変えない
- 遊ぶ時間と休む時間を作る
- 夜は落ち着いて眠れる環境を作る
- 排泄しやすいタイミングを把握する
などです。
子犬は遊び始めると夢中になることがありますが、成長期には休む時間も大切です。
一日中遊ばせたり、家族が代わる代わる相手をしたりするのではなく、ケージなどで落ち着いて休める時間も作ってあげましょう。
また、毎日まったく同じ時間に行動する必要はありません。
食事・遊び・トイレ・休む時間など、大まかな生活の流れを作ってあげることで、子犬も新しいご家庭での暮らしに少しずつ慣れていきます。
お迎え後1週間で失敗しやすい3つのこと
子犬を迎えたばかりの時期は、「早く仲良くなりたい」「きちんとしつけなければ」と思うあまり、つい頑張りすぎてしまうことがあります。
しかし、お迎え後の1週間は、子犬にとっても新しい生活が始まったばかりです。
最初からたくさんのことを教えようとするよりも、まずは新しい家や家族との生活に少しずつ慣れてもらうことを大切にしましょう。
特に気をつけたいのは、次の3つです。
- かわいくて、ついかまいすぎてしまう
- トイレの失敗を叱ってしまう
- 夜泣きを「無視すればよい」と決めてしまう
それぞれ詳しく見ていきましょう。
かわいくて、ついかまいすぎてしまう
待ちに待った子犬との生活が始まると、かわいくて何度も抱っこしたり、一緒に遊んだりしたくなると思います。
家族が多いご家庭では、一人が遊んだあとに別の家族が抱っこするなど、気がつけば子犬がほとんど休めていなかったということもあります。
しかし、子犬にとっては、新しい環境に慣れるだけでも多くの刺激があります。
特にお迎え直後は、遊ぶ時間だけでなく、ケージなどで落ち着いて休む時間も作ってあげましょう。
「かわいいからたくさん遊んであげる」だけではなく、「今は休ませてあげよう」と見守ることも、子犬との大切な接し方の一つです。
子犬が眠っているときには無理に起こさず、家族みんなで休ませる時間を共有しておくとよいでしょう。
トイレの失敗を叱ってしまう
お迎え直後はトイレができていたのに、数日すると失敗するようになり、「せっかくできていたのに」と感じることもあると思います。
しかし、新しい家ではトイレの場所や生活環境も変わっています。
また、遊ぶことに夢中になって間に合わなかったり、まだトイレの場所を十分に覚えていなかったりすることもあります。
失敗したときに強く叱るのではなく、まずは静かに片付けましょう。
そして、
- 寝起き
- 食事のあと
- 遊んだあと
など、排泄しやすいタイミングでトイレへ誘導し、成功する機会を作ってあげます。
失敗したことを叱るよりも、「どうすれば成功しやすくなるか」を考えて環境を整えてあげることが大切です。
夜泣きを「無視すればよい」と決めてしまう
お迎え後の夜泣きについて、「鳴いても無視した方がよい」と聞いたことがある方もいるかもしれません。
確かに、鳴くたびにすぐ抱っこしたり、ケージから出して遊んだりしていると、それが毎晩の習慣になってしまうことがあります。
一方で、お迎え直後の子犬は、それまで一緒に過ごしてきた母犬や兄弟犬と離れ、初めての場所で夜を過ごしています。
そのため、「鳴いたら無視する」と一律に決めるのではなく、まずは子犬の様子を確認してあげましょう。
トイレではないか、暑すぎたり寒すぎたりしないか、体調に変わった様子がないかなどを確認したうえで、落ち着いて休める環境を整えてあげます。
大切なのは、「鳴いたらすぐ抱っこする」「何があっても無視する」と決めるのではなく、その子の様子を見ながら対応することです。
夜泣きが続くだけでなく、元気がない、食欲がない、嘔吐や下痢など気になる様子がある場合には、迎えたブリーダーや動物病院へ相談してください。
お迎え後1週間は子犬のペースを大切にしましょう
お迎え後の1週間は、「早く家に慣れてほしい」「トイレを覚えてほしい」「しつけも始めた方がいいのかな」と、いろいろなことが気になる時期だと思います。
しかし、この時期に一番大切なのは、たくさんのことをできるようにすることではありません。
まずは子犬が新しい家や家族の存在に慣れ、安心して食べたり、眠ったり、遊んだりできるようになることを大切にしてあげましょう。
同じ兄弟犬でも、新しい環境への慣れ方はそれぞれ違います。
お迎えしたその日から家族のそばへ寄ってくる子もいれば、しばらくケージの中から家族の様子を見ている子もいます。
「何日目だからここまでできなければいけない」と考えず、その子のペースに合わせて少しずつ新しい生活に慣れてもらうことが大切です。
生活リズムは少しずつ整えていきましょう
お迎え直後から、食事や遊び、睡眠の時間を細かく決める必要はありません。
まずは、それまでどのような時間に食事をしていたのか、どのくらい眠っていたのかなど、迎える前の生活についてブリーダーへ確認しておくとよいでしょう。
新しい生活に慣れてきたら、ごはんや遊ぶ時間、休む時間など、大まかな生活の流れを少しずつ作っていきます。
特に子犬はよく眠ります。
遊びたそうにしていても、疲れて眠ったときにはそのまま休ませてあげましょう。
人の生活に急いで合わせるのではなく、子犬の様子を見ながら少しずつご家庭の生活リズムに慣れてもらうことが大切です。
しつけを急ぐ必要はありません
子犬を迎えると、「おすわりや待てを教えた方がいいのかな」「トイレもしっかり覚えさせなければ」と考えることもあると思います。
しかし、お迎え後の1週間は、新しい環境に慣れるだけでも子犬にとって大きな経験です。
最初からたくさんのことを教えようとする必要はありません。
名前を呼んだときにこちらを見る、触られることに少しずつ慣れる、トイレができたらほめてもらう。
まずは、こうした日常の中でのやり取りから始めていけば十分です。
お迎え直後は「何かを教え込む時期」ではなく、新しい家族との生活を安心して始める時期と考えてあげましょう。
🐾 子犬のしつけをいつから始めるか迷っている方へ
お迎え後のしつけは、何から始めればよいのか、どのような順番で進めればよいのかについてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
まとめ|お迎え後1週間は子犬のペースを大切にしましょう

子犬のお迎え後1週間は、子犬にとってもご家族にとっても、新しい生活に慣れていく大切な時期です。
お迎え直後には、
- 夜になると鳴く
- 食欲が安定しない
- トイレを失敗する
- なかなかケージから出てこない
- 慣れてくると急に活発になる
など、さまざまな変化が見られることがあります。
しかし、新しい環境への慣れ方は一頭一頭違います。
お迎えしたその日から家族のそばへ寄ってくる子もいれば、数日かけて少しずつ警戒を解いていく子もいます。
「早く慣れてもらおう」と人のペースで距離を縮めるのではなく、その子が安心できるまで待ってあげることも、お迎え後1週間の大切な過ごし方です。
また、最初からトイレやしつけを完璧にしようとする必要もありません。
まずは安心して食べる、眠る、遊ぶことができる環境を作り、新しい家や家族との生活に少しずつ慣れてもらいましょう。
ただし、食事や水をほとんど取れない状態が続く、強い怯えが続く、元気がないなど、気になる様子がある場合は、無理に様子を見続けず、迎えたブリーダーや動物病院へ相談してください。
これから子犬を迎える方は、お迎え前に必要なものや部屋づくり、お迎え当日の過ごし方についても確認しておくと安心です。
🐾 これからトイプードルの子犬を迎える方へ
必要なものや部屋づくり、お迎え当日の過ごし方についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
プードルズハウスでも、子犬をお迎えいただいたあとに「ごはんを食べない」「夜に鳴いている」「トイレがうまくいかない」など、不安なことがあればLINEなどでご相談いただけるようにしています。
焦らず、その子のペースを大切にしながら、少しずつ新しい生活を始めていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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