トイプードルのトリミングの頻度はどれくらいが良いかを、トイプードル専門ブリーダーとしての経験をもとに解説します。
犬の毛、被毛の種類は2種類あり、一つは「ダブルコート」といって被毛が2層になっているものと、もう一つは「シングルコート」といって被毛が1層になっているものがあります。
このうち、トイプードルは、別の記事、トイプードルのシャンプーの頻度はどれくらい?おすすめの洗い方や攻略法も解説!でも説明していますが、「シングルコート」で、被毛が1層のため被毛が伸びます。
被毛が伸びてくるということは、被毛を定期的にトリミング、要するにカットすることが必要となります。
では、定期的にトリミングをする頻度や、トリミングにかかる費用や自宅でできる方法を解説していきます。
トイプードルのトリミングの頻度はどれくらい?
トイプードルのトリミングの頻度は、1ヶ月に1回が理想です。
我が家の子たちは、1ヵ月に1回できるように毎週土日の休日を利用してトリミングしています。
ではなぜ、トリミングの頻度が、1ヶ月に1回が理想なのかについて解説していきましょう。
冒頭文のところで、トイプードルは「シングルコート」のため被毛が伸びますと説明しました。
私たち、人の頭の毛も伸びてきますので、男性の場合は1ヶ月に1度程度カットにいきますよね。
トイプードルも人の頭の毛と同じで、体全体に生えている被毛が伸びてくることから、1ヶ月に1回が理想となります。
もう一つ、人とトイプードルとのカットをする過程の違いにヒントがあります。
人は自分で手入れができますし、カットも自分の判断でいくことができますが、トイプードルを含めて犬は自分で手入れができないし、カットも自分で行くとこができないことが大きな違いです。
自分で手入れできないということは、私たち飼い主がブラッシングをして手入れをする必要がありますし、カットも連れて行く必要がありますよね。
トイプードルの被毛が伸びすぎてしまうと、この後の記事でも説明しますが、毛玉ができる頻度もあがりますし、皮膚病などの発症する可能性が出てきます。
これらのことから、トリミングの頻度は1ヶ月に1回を理想として、私たち飼い主がトリミングサロンなどに連れて行き、お手入れをしてあげましょう。
トイプードルのトリミングの必要性を解説
ここでは、トリミングの必要性を解説していきます。
トリミングとは、シャンプーをしてカットをすることです。
この、シャンプーをしてカットをするトリミングの必要性について、トイプードル専門ブリーダーとしての経験から次の3つにまとめました。
- 必要性その①【被毛の伸びすぎ防止】
- 必要性その②【毛玉発生リスクの防止】
- 必要性その③【皮膚病発症リスクの防止】
それでは、細かく説明していきます。
被毛の伸びすぎ防止
なぜ被毛が伸びすぎてはいけないのかを説明します。
このあとの「毛玉発生リスクの防止」,「皮膚病発症リスクの防止」にも関係してくることになりますので、その部分については、個別に説明していきます。
その部分とは別の理由として、被毛が伸びすぎてしまう場所により伸びすぎてはいけない部分があります。
まず口の周り、マズルの部分です。
最近は、トリミングの時点でマズルの部分に被毛を残す、テディベアカットが主流となっていることから、食事をする時や水を飲む時に邪魔になったりします。
次に肛門まわりや、男の子であればお腹周りです。
これは排泄時に、うんちをしたときや、男の子がおしっこした時に被毛にこびりついてしまったりするリスクが高まることです。
もう一つ、意外な部分として、足の肉球の部分です。
トイプードルは、足の肉球の部分も被毛が伸びます。
足の肉球の部分に被毛が伸びすぎてしまうと滑ってしまう危険性が高まります。
トイプードルはもともと膝の膝蓋骨脱臼の危険性があることから、足の肉球の部分の被毛が伸び、滑ってしまうことで、膝蓋骨脱臼の危険性を高めてしまうリスクが出てきます。
これらの部分を含めて、被毛の伸びすぎを防止するためにはトリミングが必要となります。
毛玉発生リスクの防止
トリミングの頻度を伸ばしてしまうことで、当然被毛がどんどん伸びます。
我が家での経験からも、トリミングの頻度を理想の1ヶ月からのばしてしまうと毛玉の発生リスクは高くなります。
トイプードルの被毛はカールしていることは知っていると思いますが、このカールも強めのカールと弱めのカールがあります。
我が家の中の子の中で毛玉の発生リスクをみてみると、強めのカールの子の方が毛玉の発生リスクは高いと思います。
これは、スリッカーブラシでブラッシングする場合に、カールの弱めの子の場合と、カールの強めの子で比べた場合にどちらがブラッシングしやすいかが関係していると思います。
我が家の感覚としては、カールの強めの子の方がブラッシングに時間がかかり、毛玉発生のリスクが高いように感じます。
このことから、トリミングの頻度を伸ばしすぎてしまうと、ブラッシングをこまめにする期間が増えてしまい、毛玉の発生リスクが高くなってしまいますので、トリミングの必要性があります。
皮膚病発症リスクの防止
トリミングの頻度を理想とする、1ヵ月に1回できるようにすることが皮膚病発症リスクの防止にも役立ちます。
一番のリスクは毛玉の発生です。
前の記事の、毛玉の発生リスクのところで説明した通り、毛玉が発生してしまうということは皮膚が引っ張られてしまうことになるんです。
皮膚が引っ張られることで皮膚に負担がかかってしまうことや、皮膚への風通しが悪くなることで、皮膚病の発生リスクが増えてしまいます。
なので、トリミングの頻度を理想とする、1ヵ月に1回できるようにすることが皮膚病発症リスクの防止にも役立ちます。
トイプードルのトリミング費用を調査
トリミングの頻度を理想とする、1ヵ月に1回するためのトリミング費用について調査してみました。
我が家の地域でのトリミング費用は平均で、5,000円~6,000円程度でした。
トリミングサロンによって違いはありますが、このトリミング費用の他に、毛玉があった場合の毛玉取りの費用、足の肉球に生えている足バリ費用、爪切り費用がかかるかもしれません。
トイプードルのトリミング自宅でできる方法を解説
トリミングサロンへ依頼するだけではなく自宅でもできる方法を解説していきます。
まず一番大事なことは、あれもこれもと思うのではなく、自分ができることを見つけてそのことだけをすることです。
たとえば、ブラッシングをこまめにして毛玉を作らないようにすることも自宅でできる方法の一つです。
そして、ブラッシングをする時でも、トイプードルを落ち着かせることです。
ブラッシングを早く終わらせたいと思い、嫌がっているにもかかわらず無理やりやらないこと、無理やりやってしまったことで、ブラッシングを嫌いになってしまうかもしれません。
自宅で嫌がるようになってしまうと、トリミングサロンでも嫌がるようになり、けがをしてしまうようなリスクが発生してしまうからです。
自宅でできることを見つけた場合には、まず落ち着かせることが重要です。
そして、落ち着かせる方法としては、ちょっとした机の上とか台の上に載せて、心配することはないので安心していいよ、などと声をかけながらやってみることをおすすめします。
ただし、台の上などに載せているときには絶対に目を離さないようにして、落ちないように注意しましょう。
これらのことから、自宅でもできる方法としては、バリカンを使うこととか、ハサミを使ってカットをしてみるとかなど具体的に何かをすることではありません。
自分でできることを見つけて、トイプードルが落ち着いて安心できる方法でやってみましょう。
まとめ
トイプードルのトリミングの頻度はどれくらい?費用や自宅でできる方法を専門家が解説!
要点をまとめると次の通りです。
トイプードルのトリミングの頻度は、1ヶ月に1回が理想です。
そして、トリミングの必要性について、トイプードル専門ブリーダーとしての経験から次の3つにまとめました。
- 必要性その①【被毛の伸びすぎ防止】
- 必要性その②【毛玉発生リスクの防止】
- 必要性その③【皮膚病発症リスクの防止】
さらに、トリミングにかかる費用や自宅でできる方法についても【専門家が解説】しました。
トイプードルは被毛が伸びることにより、1ヶ月に1回トリミングをして、お手入れをするようにすると良いでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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